ザ・ペニンシュラ東京のDim Sum Nightを編集部が体験。大きな蒸籠から登場する点心を堪能

店内に足を踏み入れると、柔らかなランタンの灯りに包まれた空間が広がっています。中国・蘇州の古典庭園をモチーフにしたインテリアは、どこか凛とした空気をまとっていて、異国情緒が漂います。ここ、「ヘイフンテラス」は、ザ・ペニンシュラ香港の「スプリングムーン」の姉妹店として知られ、伝統的な広東料理をベースにしながら、日本の旬の食材を取り入れているのだとか。落ち着きのある空間でありながら、どこか親しみやすさも感じられます。
まずは、特製の豆板?とくるみの飴炊き、特製XO醤が運ばれます。くるみの飴炊きの上品な甘さに思わず手が止まりません。
そして、前菜の「北京ダックと広東式焼き物の盛り合わせ」。もちもちの皮とジューシーなダックの組み合わせは王道ながら、やはり特別感があります。クラゲのコリコリとした食感や、しっとりとしたチャーシューのうまみを楽しむこともでき、自然と期待が高まっていきました。
蒸籠を開けた瞬間に心ほどける。7種の点心からお気に入りをご紹介!

このコースの目玉は、やはり蒸籠に並ぶ7種の点心。檜の香りをほのかにまとった蒸籠の蓋を開けると、ふわりと立ちのぼる湯気とともに、色とりどりの点心が姿を現します。どれも主役級の存在感で、見た目の美しさに心が躍りながら、順に味わっていく時間はとても楽しいものです。
まずは「広東焼売」。黄色の皮に赤いとびこがちょこんとのった華やかな1品。噛むとぷちっとした食感が広がり、肉のうまみとともに軽やかなアクセントに。豆板醤を少し添えると、ぐっとコクが深まり味に奥行きが生まれるのも印象的でした。
見た目のかわいらしさに思わず目を奪われたのが、「金魚仕立て海鮮蒸し餃子」。繊細にかたどられたフォルムはまるで小さな工芸品のようで、食べるのが惜しくなるほど。中の海鮮のやさしいうまみと相まって、視覚でも味覚でも楽しめる一皿でした。
なかでも印象的だったのが、「ルビー仕立てフォアグラ蒸し餃子」。ルビー色に仕立てられたもちもちの皮の中に、濃厚なフォアグラのコク。重すぎず、それでいてリッチな味わいで、この日のなかでも特に記憶に残る存在でした。
そしてスタッフさんおすすめの「海鮮の湯葉巻き蒸篭蒸し」。とろりとした湯葉が蒸されることで、よりやさしい口当たりに変わり、中に詰まった海鮮のうまみを包み込んでいます。
それぞれに個性があり、食べ進めるほどに「次はどんな味だろう」と期待がふくらんでいきました。どれが一番好みかを考えながら味わう時間も、このコースならではの楽しみです。

