弁膜症手術が必要になる症状
内服薬で症状を抑えることができますが、病気の進行を止める治療ではありません。弁膜症になると状態が軽い場合は、安静や食事制限、投薬による心不全の治療などを行いますが根本的な治療ではありません。息切れなど、次に挙げる症状がみられる場合には、手術が必要となることがあります。ただし、無症状でも重度では手術適応になることもあるのです。
息切れや動悸
心臓の弁に問題があると開かなくなったり狭くなったりします。このため心臓からうまく血液を全身に送り出せなくなり息切れや動悸を感じることがあります。特に僧帽弁や大動脈弁の疾患でよく見られる症状です。
むくみやうっ血
心臓のポンプ機能が低下すると、全身の血液循環が悪くなります。特に心臓から遠い足や足首では、血液中の水分が血管の外に漏れ出しやすくなりむくみ(浮腫)として現れ、また肺うっ血を起こすこともあります。
意識が途切れ失神する
大動脈弁狭窄症が高度に進行すると脳への血流が一時的に不足します。このために起こるのが立ちくらみやめまいで、ひどい場合には失神や意識が途切れるといった症状です。
弁膜症の術後に心がけること
開胸手術かそうでないかによって、術後の注意事項は異なってきます。開胸手術で胸骨を切った場合は、胸骨固定バンドをしてしばらく安静にする必要があるでしょう。それでは、術後の生活をみていきましょう。
胸骨固定バンドで胸骨の安定を行う
胸骨固定バンドは手術後の胸郭を安定させ、呼吸や運動時の痛みを和らげる医療用サポーターです。安静と保護を目的として使用されます。胸骨を切る手術の場合、胸骨が安定するまでに約3ヶ月、胸を広げるような動作や左右非対称に力を加える動きを控えましょう。
栄養バランスのよい食事を摂る
塩分は血圧を上げて心臓に負担をかけます。塩分は1日6グラム未満、野菜は350グラム以上を目安に摂取し、バランスのよい食事を心がけましょう。
適度な運動を行う
入院前の行動制限や入院により筋力も落ちます。主治医と相談のうえ、無理のない範囲で運動を行うことが大事です。

