脳トレ四択クイズ | Merkystyle
「放射線治療」における”高額療養費制度の注意点”はご存じですか?医師が解説!

「放射線治療」における”高額療養費制度の注意点”はご存じですか?医師が解説!

高額療養費制度を利用して放射線治療を受ける際の注意点はどのようなものでしょうか。メディカルドック監修医ががんの種類別の放射線治療費用と高額療養費制度利用時の注意点について解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「高額療養費制度」を利用したときの「放射線治療の自己負担費用額」はいくら?医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

木村 香菜

監修医師:
木村 香菜(医師)

名古屋大学医学部卒業。初期臨床研修修了後、大学病院や、がんセンターなどで放射線科一般・治療分野で勤務。その後、行政機関で、感染症対策等主査としても勤務。その際には、新型コロナウイルス感染症にも対応。現在は、主に健診クリニックで、人間ドックや健康診断の診察や説明、生活習慣指導を担当している。また放射線治療医として、がん治療にも携わっている。放射線治療専門医、日本医師会認定産業医。

がんの種類別|保険適用される放射線治療にかかる治療費用


いずれのがんでも、一連(1クール)の治療に対し、放射線治療管理・実施料や放射線治療専任加算などの費用がかかります。また、外来通院での照射1回ごとに外来放射線治療加算や体外照射治療料などもかかります。
最近では、従来よりも1回の線量を多くし、全体の照射回数を少なくする方法である寡分割照射がとられることもあります。この場合、1回線量増加加算が照射1回ごとに加わります。

乳がんの放射線治療にかかる費用の目安

乳がんに対する放射線治療の治療費は総計で約30万円となります。乳がんが転移した部位に対する1回3Gyで10回照射の場合には、10万円程度になるでしょう。

前立腺がんの放射線治療にかかる費用の目安

IMRT(強度変調放射線治療)による通常の1回2Gy、39回照射の場合には、合計約130万円となります。また、前立腺がんに対する組織内照射の場合、総額約50万円となります。

肺がんの放射線治療にかかる費用の目安

手術の適応とならない非小細胞肺がんに対する化学放射線治療は概算で約30万円、小細胞肺がんの限局型に対する加速過分割照射は約20万円となります。

肝臓がんの放射線治療にかかる費用の目安

肝細胞がんに対して陽子線治療や重粒子線治療が保険適用となる場合があり、約200万円の費用がかかります。

転移性脳腫瘍の放射線治療にかかる費用の目安

ガンマナイフによる定位放射線治療は1回で約50万円、直線加速器による定位放射線治療は約60万円となります。

放射線治療における高額療養費制度を利用する際の注意点


放射線治療を受け、高額療養費制度を利用する際には、以下の点に注意しましょう。

自己負担の上限額は1ヶ月単位で決定する

自己負担の上限額は、1ヶ月単位で決定します。月をまたぐと合算ができないので、治療スケジュールによって負担額が変わる可能性があります。

高額療養費の申請には期限がある

高額療養費の支給を受ける権利は、診療を受けた月の翌月の初日から2年間で消滅します。しかし、この期限内の高額療養費であれば過去に遡って支給を申請することができます。

配信元: Medical DOC

提供元

プロフィール画像

Medical DOC

Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。