子どもの風邪や花粉症をどう治すか?
編集部
風邪か花粉症か区別がつかない場合は、どのように対応するのでしょうか?
大山先生
基本的に、風邪も花粉症もつらい症状を抑える対症療法を行う点では共通しています。そのため、どちらの場合も子どもの年齢に合わせてシロップや粉薬、錠剤などを処方します。
編集部
風邪か花粉症か、区別する必要はないのでしょうか?
大山先生
予防の観点から区別は重要です。花粉症の場合、毎年同じ時期に同じような症状が表れるため、症状が出始めた段階で治療薬の使用を開始し、症状の悪化を防ぎます。そのため、花粉症が疑われる場合はアレルギー検査を実施し、適切な治療へつなげます。
編集部
アレルギー検査はどのように実施するのでしょうか?
大山先生
近年では、指先からの少量の採血により、比較的短時間で結果が判明する検査方法を用いています。従来の検査は腕からの採血を実施し、結果判明までに数日から1週間程度要していました。しかし、新しい検査法は採血量が少ないため子どもにも実施しやすく、花粉症などのアレルギーが疑われる場合の評価に有用です。
編集部
風邪でも薬を使う必要はありますか?
大山先生
発熱やせきなどの症状が強い場合は、解熱剤やせき止めなどの対症療法として薬を使用します。ただし、風邪は主にウイルスによる感染症のため、原則として抗菌薬(抗生物質)は不要です。まずは安静にし、十分な水分補給と栄養摂取を心がけてください。多くの場合、風邪は自然に回復するため、症状や年齢に応じて必要最小限の薬を使用する方針が一般的です。
編集部
最後に読者へのメッセージをお願いします。
大山先生
子どもが風邪なのか花粉症なのかは、発熱や全身のだるさの有無、鼻水の性状やせきの出方などを観察すれば、ある程度の見分けは可能です。ただし、正確な診断には医師の診察が欠かせません。「風邪か花粉症か判断できない」「症状が長引いて心配」と感じた際は、早めにかかりつけの小児科へ相談することをおすすめします。
編集部まとめ
子どもは鼻水やせきが止まらないなど、風邪に似た症状を示すケースが多くみられます。しかし最近は花粉症の子どもも増えており、花粉症の場合は症状が表れる前から治療薬を服用し、ある程度症状を予防・軽減することが可能です。鼻水やせきで困っている際は、一度かかりつけの小児科へ相談してください。

