ーー自分自身を演じる上で意識したことはありますか?
森:私はそれこそ、岡田さんがどぎまぎするようなあざといセリフを言うシーンが多かったので、そこは思いっきり意識してあざとさを前面に出しました。あとは、岡田さんのセリフにはアドリブも多かったので、それにも乗っかりながら演じる場面も多かったです。バラエティ番組とコントとドラマが融合しているような感覚で、独特の雰囲気を感じながら撮影していました。
岡田:やっぱり「ドラマの撮影だ」って意識すると、ちょっと自分の中にあるイケメンの要素が出てきて、芝居がかってしまうんですよ。現場ではこれを“キムタクが入ってる”って言ってたんですけど、それを抑えなきゃいけないのは難しかったですね。
一ノ瀬:演技の経験があまりないので、本当に“自分役”ということに対する安心感がありました。監督にも「普段の感じでいいよ」と自由にやらせていただいたことで、私の個性みたいなものも引き出せたのかなと思います。あまり緊張もせず、自然体でいられました。
ーー「自分役」として台本に書かれているセリフを見たときの印象は?
一ノ瀬:事前に「“一ノ瀬美空”はどんな人ですか」といろいろなことを聞いてくださって、それをもとに台本を作っていただいたんです。なので、台本を見たときはすごくフィットしている感覚がありました。表情やリアクションも、そのときに思ったことをそのまま出せるような雰囲気でしたし、少し緊張しているところも含めて自分らしさが出ているなと感じました。
森:台本を見てどんなあざとさが求められているのかを考えて、自分のことを客観的に捉えながら演じていました。“あざとさ”って、人によって捉え方が本当に違うので、作品や番組ごとにそのイメージを微調整していく感覚というか。今回も「こういう“森香澄”ですね」と受け取って、そのイメージに寄せて演じていました。
岡田:セリフを読んで、「完全に俺やな」と思いました。監督が僕の動画をこれでもかっていうくらい研究してくださって、それが台本に落とし込まれているので、ほんまに自分のことを見てる感覚で。だから普通に喋るだけでいいのに、ドラマになるとちょっとやっぱり“キムタク”が入ってくるというか…。無意識で少し大げさに喋ったりカッコつけたりしてしまうのが難しかったですね。余計なものを抜いて、いかに自然に戻すかという作業が面白かったです。


