猫の暮らしに必要な環境づくりといえば高所にばかり目が行きがちですが、低い場所も重要です。今回は、一級建築士で愛玩動物看護師のいしまるあきこ先生と、哺乳動物学者の今泉忠明先生の監修のもと、猫の動きやすさと本能を刺激する床まわりの環境づくりを紹介します。遊び方を工夫すると、より外の世界を感じられるでしょう。
外で暮らす猫にとって大地とは?
引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー
大地は、本能のまま自由に暮らす猫にとって「足場」となるところ。猫はこの大地の上で縄張りを見張りながら歩き、物陰に潜み、獲物を捕らえ、ときには食事や睡眠、休息をして、排せつします。
大地のやわらかさは猫の肉球や爪でしっかりと捉えることができる利点があり、これにより猫は、すべらずに歩いたり走ったりできるのです。また、大地の適度な弾力は足への衝撃も和らげてくれます。

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫にとっての「大地」の役割を踏まえたうえで、環境づくりと遊び方の工夫を紹介します。
すべりにくい床にする
大地の要素を取り入れると、猫がよく歩いたり走ったりする部屋には、すべりにくい床材を設置することをおすすめします。フローリングの床には、カーペットやコルクタイルを敷くといいでしょう。
カーペットはループパイルのものを避け、爪が引っかからないカットパイルを使用したタイプのものが、コルクタイルは溶接材で下地に固定するタイプのものがおすすめです。ジグソーパズルのように連結できるコルクタイルは、ジョイント部を誤食する危険があるので注意が必要です。
費用がかかりますが、畳やペット用床材にリフォームするという方法もあります。
「物陰」をつくり本能を刺激する
猫は物陰に隠れてじっと獲物を待ち、一瞬の隙を見逃さずに飛びかかるのが得意です。猫じゃらしのおもちゃを使って遊ぶときは、家具を物陰に見立てて待ち伏せさせ、「待ち伏せ型ハンター」の本能をうまく刺激するといいでしょう。ただし、猫の勢いがあまって壁などに衝突しないように注意しましょう。
