今だから思えること
リアクションは、それだけでした。
僕は昔から、映画でもライブでも、期待しすぎたときに限って少し拍子抜けしてしまうところがあります。感動というものは、期待していないときに突然訪れるものなのかもしれません。
僕は1カ月以上も彼女の反応を想像し続けていました。彼女が喜ぶパターンをいくつも思い描き、勝手に自分まで感動する準備までしていたのです。
だから、どんなリアクションを見せられても、僕の想像どおりにはならなかったのかもしれません。
後から聞いた話では、彼女はあのとき、驚きが大きすぎて、あんな反応になってしまったそうです。
それはそうだと思います。
散らかったいつもの僕の部屋で、「このクッキー食べる?」くらいの軽い感じでダイヤモンドの指輪が出てきたら、驚くしかありません。
彼女は今も僕の隣にいて、記念日や少し特別な外出のときには、今でもあの指輪を大切につけてくれています。
当時の僕は、彼女のリアクションを何百通りも想像していました。それでも、まさか「本物?」と言われるとは思っていませんでした。
だからこそ、僕は一生、あの日のことを忘れずにいられるのかもしれません。
著者:森川恒一/50代男性・関東在住。教育関連の仕事に長く携わり、文章指導や作文指導にもかかわってきた。趣味は写真撮影と文章を書くこと。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年1月)
※AI生成画像を使用しています。
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