「お笑い芸人」の脚本が映像の世界で重宝される理由
では、なぜこれほどまでに「芸人脚本家」たちが映像の世界で重宝され、ヒット作を生み出せるのでしょうか。その理由は、彼らの本業である「お笑い」の特性に隠されています。
第一に、「圧倒的な構成力とキャラクター描写」です。コントや漫才は、限られた短い時間の中で起承転結を作り、観客の心をつかんで笑わせる必要があります。人間の滑稽(こっけい)さや悲哀、日常の些細(ささい)な違和感を鋭く観察し、魅力的なキャラクターとして具現化する能力は、ドラマの人物描写にそのまま直結します。
第二に、「セリフのテンポと『間』のリアルさ」です。芸人たちが書く台本は、実際に声に出してやり取りした際のテンポ感や、絶妙な「間」が計算し尽くされています。そのため、彼らの手がける脚本は会話劇が非常に自然で、視聴者を引き込む力を持っています。
お笑いのステージで日々鍛え上げられた「ストーリーテリング」の力。多才すぎる芸人たちが映像の世界で新たな魅力を生み出し続けるのは、必然と言えるかもしれません。バカリズムさんの朝ドラ抜てきをきっかけに、今後さらに多くの芸人脚本家が誕生するのか、期待が高まります。
(LASISA編集部)

