不整脈と運動についてよくある質問
ここまで運動時に見られる不整脈の症状や対処法などを紹介しました。ここでは「不整脈と運動」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
運動時に起こりうる危険な不整脈の症状と対処法を教えてください。
太田 光彦医師
心室性の不整脈である心室細動や心室頻拍は致死性不整脈とも呼ばれ、運動中に起こると意識消失や心停止をきたすことがあります。また、徐脈と頻脈のどちらにも起こりうるのが心原性失神(アダムス・ストークス症候群)です。不整脈による脳虚血が原因で起こり、前兆として冷や汗や気分不快、吐き気が生じることがあります。前兆を感じたらしゃがむか、横になってしばらく安静にします。失神を繰り返す場合は早急に病院を受診しましょう。
不整脈の人におすすめの運動や避けるべき運動はありますか?
太田 光彦医師
不整脈がある方に適した運動メニューはウォーキングをはじめとした有酸素運動や、レジスタンス運動(筋力トレーニング)が代表的です。エルゴメーターやトレッドミルなどのマシンが効果的といわれています。いきんだり、歯を食いしばったりする運動は血圧上昇や脈の乱れを助長するため避けた方がよいでしょう。
まとめ
不整脈は徐脈、頻脈、期外収縮と3つに大別され、さらに心房性か心室性かによって重症度が異なります。
運動は不整脈の予防に効果がありますが、適切なメニューや強度、頻度を設定するには運動負荷試験による自身の運動耐容能の評価が必要です。
動悸や息切れ、めまいや失神などの症状が現れたら、すぐに運動を中止し安静にすることが不可欠です。
症状が繰り返し出現したり悪化したりする場合は、早急に病院を受診するようにしましょう。

