血圧を下げるのは「塩分を控える」「カリウムの摂取」どっち?メディカルドック監修医が塩分の排出方法なども解説します。

監修医師:
佐藤 浩樹(医師)
北海道大学医学部卒業。北海道大学大学院医学研究科(循環病態内科学)卒業。循環器専門医・総合内科専門医として各地の総合病院にて臨床経験を積み、現在は大学で臨床医学を教えている。大学では保健センター長を兼務。医学博士。日本内科学会総合専門医、日本循環器学会専門医、産業医、労働衛生コンサルタントの資格を有する。
「血圧」とは?

「血圧」とは、心臓が血液を全身に送り出す際に血管の内壁にかかる圧力のことです。収縮期血圧(上の血圧)と拡張期血圧(下の血圧)の2つであらわされ、前者は心臓が収縮して血液を送り出すとき、後者は拡張して血液を受け入れるときの圧力です。血圧は、年齢、生活習慣、塩分摂取、運動不足などの影響を受けます。
高血圧になる原因

高血圧の原因は一つではなく、遺伝的要因と生活習慣が関与します。加齢に伴う血管の硬化も重要な要因です。主な原因を5つとりあげて説明いたします。
食塩の摂り過ぎ
食塩の摂りすぎは高血圧の最も重要な原因の一つです。ナトリウムが血液中に増えると、それを薄めようとして体内に水分を蓄えようとします。その結果、血液量が増えて血管壁にかかる圧力が上昇し、血圧が上昇します。
肥満
肥満、特に内臓脂肪型肥満は血圧を上げる大きな原因となります。過剰な脂肪組織からは、血圧を上昇させる物質が分泌されるからです。また、肥満に伴うインスリン抵抗性によって交感神経が活性化し、血管が収縮するためです。
過度の飲酒
習慣的な飲酒は血圧を上げます。アルコールそのものや代謝産物であるアセトアルデヒドが交感神経を刺激し、心拍数を増加させたり血管を収縮させたりするためです。また、飲酒に伴うおつまみの塩分やカロリー過多も間接的な要因となります。
喫煙
タバコに含まれるニコチンは交感神経を刺激するため、血管を収縮させ、血圧上昇を来します。加えて、タバコは血管内皮機能を低下させるため、動脈硬化の進行を促進します。そのため、さらなる血圧上昇を引き起こす悪循環に陥りやすいです。
ホルモン異常
副腎や甲状腺などから分泌されるホルモンが過剰になると血圧が上昇することが多いです。例えば、副腎から分泌されるアルドステロンが過剰となると、ナトリウムと水分の貯留を起こし血圧を上げます。また、クッシング症候群や褐色細胞腫などの疾患も血圧上昇を起こします。

