たまたま夜中に出くわした、瑠美の彼氏・木口櫂十(きぐちかいと)。サチの目を気にすることなく、2人はそのまま一緒に出掛けてしまった。一人で家に留守番しているであろう、ライのことが気になるサチ。トナリの部屋から、うっすらとライがはしゃいでいる声が聞こえる。そんな日がしばらくつづいていることに不信感を持ち始め…。
息子を放置して夜中に彼氏と出掛ける
親しげに…というより、イチャついてる瑠美さんとその彼氏。
「じゃあ鹿目さん、また〜」
2人のうしろ姿をながめながらよぎったのは、ライくんことだった。
(こんな時間に一人で留守番なんて…寂しいだろうな)
2人はそのまま彼氏の車に乗り込み、どこかへ出掛けてしまった。
私はコンビニから帰宅し、ぼーっとしながらアイスを食べた。そのあと、すぐに寝室へ向かった。悶々とした気持ちだったが、とりあえず寝つこうと思い、よこになりながら目を閉じた。
すると、トナリの部屋から、うっすらとライくんの声が聞こえる。
何かはしゃいでいるような様子で奇声をあげたり、時々、暴言をはくようなことを叫んでいた。
彼はおそらく、一人でゲームをやっていたのだろう。
時刻は午前一時を過ぎようとしている。瑠美さんがいないのをいいことに、ライくんは夜中になっても、ずっとゲームをしていたのだ。
その日、ライくんのはしゃぐ声がおさまったのは、午前3時を過ぎたころだった。
彼氏との夜中デートが2週間も…
瑠美さんが彼氏と出掛けている姿を、それから2週間、毎日のように見かけた。
車から降りてくる瑠美さんはたのしそうで、彼氏に好意を寄せているのが理解できた。
その男は、瑠美さんにはおさない息子がいることを知っているだろう。それなのに、夜中に母親である瑠美さんを連れ回すなんて…。男の心理が理解できなかった。
瑠美さんがその男のことを本当に好きなんだとしたら…なんとしてでも再婚したい人だったのかもしれない。
夜はおそくまで彼氏と出掛け、早朝から出勤していた、瑠美さん。毎晩、男に連れまわされている、彼女の健康状態も心配だった。

