「楽しい」が運動になる! 話題のプログラム「JUMP-JAM」とは?
現代っ子たちの運動不足を“遊び”の力で解決しようと導入されたのが、「JUMP-JAM」です。この運動プログラムの特徴は、単に身体を動かすだけではなく、鬼ごっこなどの要素を取り入れた「誰もが楽しめるゲーム」であること。
2026年現在、東京都内を中心に北海道から沖縄まで全国265館の児童館に登録されており、今後も拡大予定です。

アジリティ(判断力)と問題解決能力が試される「J×ダッシュ」
西立川児童会館は、2017年にスタートしたJUMP-JAMの第2期(2018年)から参加。運動ホールの入口には「JUMP-JAMボード」が掲示され、子どもたちはそこから、やりたいゲームを自分たちで選びます。

90種類以上の「JUMP-JAM」から、子どもたちがやりたいゲームを日替わりで選べる
「西立川児童会館では、ドッジボールやバドミントンなどに加えて、普段の遊びの一つとして日常的にJUMP-JAMに取り組んでいます。
さらに月に1回『JUMP-JAMスペシャル』という日を設けており、この日は時間をたっぷり取って遊べるので、子どもたちも予定を調整して集まってくるほど大人気なんですよ」(東さん)

運動が好きな子はより活発に、最初は「やらない」と端っこで見ていた本好きの子も、楽しそうな雰囲気に惹かれて「これならできそう」と徐々に参加するようになっていくそうです。
学校では大人しい子が、児童館では大活躍できる魔法
JUMP-JAMが育むのは、体力だけではありません。子どもたちの「自己肯定感」や「リーダーシップ」を引き出す魔法の仕掛けがあります。それが「キッズリーダー」制度です。
キッズリーダーとは、当日行うゲームの選定や開始のアナウンス、ルールの説明、スタッフのサポートなどを行う役目。JUMP-JAMをみんなでより楽しめるよう、大人と一緒にプログラムを実施していきます。

さらに東さんをはじめとする職員さんたちは、学校で学級委員をやるような目立つ子だけでなく、あえて部屋の端っこにいるような大人しい子に「今日、キッズリーダーやってみない?」と声をかけるそう。
「ある日、キッズリーダーとしてみんなを立派にまとめていた男の子のお母さんにその話をしたら、『えっ! うちの子、学校では目立つことを嫌がるタイプなんですよ!』と驚かれていました(笑)。
学校という枠の中では発揮しきれない本来の自分を、児童館という自由な場所だからこそ出せるのだと思います」(東さん)

また、JUMP-JAMはゲームなので勝敗がつきますが、勝ち負けよりも「こういう作戦を考えたのがすごい」「負けても意見を出せたね」とプロセスをみんなの前で褒めることを徹底している職員さんたち。絶対に否定されないという安心感が、子どもたちの隠れた才能を開花させています。
「遊びの中で子どもにお手伝いや片付けを頼み、それができたら『すごいね!』と思い切り褒めるようにしています。すると、最初は見向きもしなかった子どもたちが、次からは自ら進んで道具を片付けてくれるようになるのです」(東さん)
