受診を考えるタイミングを教えて!
編集部
セルフチェックして、どの段階になったら受診を考えるとよいでしょうか?
髙野先生
子宮内膜症は、自然に改善することは基本的にありません。複数の症状が当てはまる場合や、痛みのために仕事や学校、日常生活に支障が出ている場合は、早めの受診をおすすめします。
編集部
症状が軽い場合でも、受診する意味はありますか?
髙野先生
あります。症状の強さと病変の程度が一致しないことも多いため、早めに状態を把握しておくことが大切です。
編集部
自己判断で様子を見る期間が長くなると、問題はありますか?
髙野先生
診断が遅れることで、症状が進行したり、治療の選択肢が限られたりする可能性があります。それだけでなく、子宮内膜症を放置していると、がんや不妊のリスクも上がると言われています。
編集部
子宮内膜症の治療について教えてください。
髙野先生
治療は、症状の強さ・年齢・将来の妊娠希望の有無などを踏まえて選択します。主に次の3つがあります。 ① 薬物療法 痛みを和らげ、進行を抑える目的でおこないます。鎮痛薬に加え、低用量ピルや黄体ホルモン製剤などのホルモン療法を用いることが多く、症状のコントロールを目指します。 ② 手術療法 薬で十分な効果が得られない場合や、卵巣の病変が大きい場合などに検討されます。病変を取り除くことで症状の改善が期待できますが、状況に応じて慎重に判断します。 ③ 経過観察 症状が軽く、日常生活に支障がない場合は、定期的な診察をおこないながら経過をみることもあります。いずれの場合も、「我慢する」のではなく、自分に合った治療を一緒に選ぶことが大切です。症状や不安があれば、早めに婦人科で相談することが勧められます。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
髙野先生
子宮内膜症は、自己判断が難しい病気です。チェック項目はひとつの目安となる一方で、チェックのみでの診断はできません。少しでも気になる症状があれば、我慢せずに婦人科で相談してください。子宮内膜症は、不妊の原因となったり、将来的にがん化する可能性もあったりするため、早めに状態を把握することが大切です。
編集部まとめ
子宮内膜症は、日常のちょっとした変化から気づける病気です。セルフチェックを通じて違和感を覚えたら、我慢せず婦人科で相談しましょう。早めに発見できれば、治療の選択肢も広がります。先延バシせず、まずは受診を検討してみてください。
参考文献
日本産婦人科医会HP
日本産科婦人科学会HP

