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「心筋梗塞のカテーテル治療」は何時間かかるかご存じですか?種類も医師が解説!

「心筋梗塞のカテーテル治療」は何時間かかるかご存じですか?種類も医師が解説!

心筋梗塞に対するカテーテル治療の種類

心筋梗塞に対するカテーテル治療の種類はいくつかあり、血管の状態や出血リスク、病変の部位に応じて適切な治療法が選択されます。ここではそれぞれのデバイスの特徴やメリットなどを解説します。

バルーン形成術(POBA)

バルーン形成術は、カテーテルの先端に付いたバルーン(風船)を膨らませ血管を直接押し広げる治療法です。かつてはこの方法が主流でしたが、広げた血管が再び狭くなる再狭窄が起こるリスクが高い点が課題となっていました。そのため現在では単独で行われることは少なく、ステント留置などほかのデバイスと併用されることが一般的です。

薬剤溶出性ステント(DES)

薬剤溶出性ステント(DES)は網状の金属筒の表面に再狭窄の予防効果がある薬剤をコーティングしたものが特徴です。現代のカテーテル治療の標準的な治療法となっています。しかし、血栓症のリスクがゼロではないため、治療後は抗血小板薬の継続的な服用が必要不可欠です。

ベアメタルステント(BMS)

ベアメタルステントは、薬剤溶出性ステント(DES)とは違い金属のみで作られたステントです。血管内を広げる効果はあるものの、薬剤がコーティングされていないため、金属に対する生体反応で再狭窄が起こりやすい傾向にあります。現在では使用頻度は減少していますが、抗血小板薬の服用期間が短く済むことがメリットです。そのため、出血リスクや手術を控えている場合など、患者さんの状態によってBMSが選択されるケースもあります。

生体吸収性スキャフォールド(BRS)

生体吸収性スキャフォールドは血管を広げた後、数年で体内に吸収されるデバイスです。血管内に金属が残らないので、血管が本来の機能を維持できるメリットがあります。しかし、薬剤溶出性ステント(DES)より血栓症を発症する傾向にある点から現時点では一般的に使用されません。

薬剤コーティッドバルーン(DCB)

薬剤コーティッドバルーンは、バルーンに薬剤がコーティングされており、血管を広げる際に直接血管壁へ塗布するデバイスです。ステントのような異物を体内に残さないため、再狭窄時の治療に使用できることや血管の機能を長期的に維持できるなどのメリットがあり、近年は徐々に使用される頻度も増えている傾向にあります。

カテーテル治療後の薬物治療

カテーテル治療が終了しても治療は続きます。広げた血管の状態を良好に維持するため薬物治療が始まり、再発を予防します。これは治療した心臓のアフターケアを担う重要な柱です。ここでは治療後の生活を支える薬物治療のポイントを分かりやすく解説します。

抗血栓薬の投与

ステントを留置した後は、身体がステントを異物と判断し血管内に血栓ができやすい状態になります。これを予防するため、DAPT(抗血小板薬二剤併用療法)という血液をサラサラにする2種類の薬を服用する治療が始まります。服用期間は患者さん一人ひとりにより異なりますが、注意すべきポイントは自己判断で減量や中断しないことです。自己中断によりステント血栓を引き起こし、再発や命に関わる事態を招く恐れがあります。また、服用中は出血しやすい状態だと認識しておくことが大切です。日常生活では怪我に注意し、歯科治療などを受ける際も「血をサラサラにする薬を飲んでいる」と事前に伝えておきましょう。

動脈硬化の予防

心筋梗塞を引き起こす要因のひとつである動脈硬化は、カテーテル治療を受けた後も進行させないことがポイントです。日本循環器学会のガイドラインでは再発リスクが高い患者さんの場合、LDL(悪玉)コレステロールを70mg/dL未満にすることを推奨しています。「そんなに下げられるの?」と驚かれるかもしれませんが、服薬を中心とした治療の継続と生活習慣の見直しで目標値へ近づくことが可能です。まずは検査結果を確認し、医師や看護師など専門スタッフのサポートを受けながら、無理のない範囲から一つずつ実践していきましょう。

配信元: Medical DOC

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