成長ホルモン注射は何歳から何歳までできる?

成長ホルモン注射ができる年齢は、対象となる疾患によって異なります。
小児の場合は、基本的に「成長ホルモン分泌不全性低身長症」を治療するためにホルモン注射が行われ、治療の適応は3歳以上から15~16歳程度までが目安と考えられます。
身長が伸びる、つまり骨が縦に伸びるのは、軟骨組織「骨端線」が開いている間です。骨端線が開いている間は、成長ホルモン注射が治療の適応になります。骨端線が閉鎖する年齢は、骨年齢を評価する日本人小児TW2法RUS法において男子16.0歳、女子14.6歳を超えた場合とされています。(成長科学協会.適応判定のフローチャート「成長ホルモン分泌不全性低身長症」)なお、日本人小児TW2法RUS法(Tanner-Whitehouse 2-RUS法)は、左手・手関節のレントゲン写真を用いて、橈骨(R)、尺骨(U)、短骨(S:指の骨)計13個の成熟度を形態変化に基づいてスコア化し、日本人の平均的な成長データと比較して骨年齢(骨の成熟度)を正確に評価する方法です。つまり、成長ホルモン注射ができる年齢は、15~16歳程度までです。
成人の場合、年齢の上限は定められていません。重症の成人成長ホルモン分泌不全症の治療のために成長ホルモンの注射を行い、治療への反応を見ながら患者さんごとに量が調整されます。
【大人】成長ホルモン注射の目的

大人が成長ホルモンを注射する目的は、主に重症の成人成長ホルモン分泌不全症の治療のためです。成人成長ホルモン分泌不全症は、成長ホルモンの分泌不全のため、筋肉や骨量が減少、体脂肪の増加など、体組織の変化や代謝障害、QOLの低下などが起こる病気です。
毎晩就寝前に成長ホルモンを注射すると、疲れやすさ、気力や集中力の低下、うつ状態、性欲の改善などの自覚症状や体組成の改善が認められています。

