久しぶりの手作りごはん
次の日…ライくんはお昼に来なかったので、おせっかいかなと思いながらも、食事を持って氷川家のインターフォンを鳴らした。
インターフォンに出たライくんは、私が来たと知ると、急いでとびらを開けてくれた。
「ライくん!これ、よかったら食べて」
「いいにおい」
「味付けとか好みじゃないかもしれないけど…」
「ううん!本当にいいの?」
てれくさそうにわらうライくんに手をふり、そのまま玄関をあとにした。
不安だったが、ライくんのうれしそうな顔を見て、「持ってきて良かった」と安心した。
(やっぱり…手づくりごはんは、うれしかったんだろうな)
心がはずんでいると、すぐ近くにあるエレベーターの開く音がした。
ふり返ると、エレベーターからおりてきたのは、フラフラとヨタつきながら歩く女の人だった。頭がうなだれているので、顔は見えなかったが、私には一人の人物しか思い当たらなかった。
(瑠美さん…?)
あとがき:大人としてどうふるまうべきか
ライくんから、話を聞いたサチは「もっとはやく気づいてあげられたら」と後悔の念をあらわにします。まだ、小学生の子どもが、一人ぐらし同然で過ごしている事実に、胸をいためる読者も多いのではないでしょうか。
おせっかい…とは思いながらも、介入せずにはいられない状況に、大人としてどうすべきか考えさせられますね。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: 七遥 玲
(配信元: ママリ)

