過去に付き合っていた彼女は、華やかで一緒にいて楽しいタイプの女性でした。ですが、交際が長くなるにつれ、彼女から高額なプレゼントを求められることが増えていき……。「大好きな彼女のためだから」と、僕は多少無理をしてでも応えていました。しかしある日、突然彼女から「愛されている気がしない」と別れを告げられてしまったのです。
「愛してるなら買ってくれるよね?」
付き合ってしばらく経ったころから、誕生日や記念日のたびに、彼女は高価なバッグやアクセサリーを欲しがるようになりました。
最初は「喜んでくれるなら」と思い、無理をしてでもプレゼントを用意していました。ですが次第に、その要求はエスカレートしていったのです。
「これくらい普通でしょ?」「私のこと愛してるなら、それくらいしてくれるよね?」――そんな言葉を笑いながら言われるたびに、僕は少しずつ疲れていきました。
彼女と一緒にいる時間は、とても楽しいものでした。でも、“僕自身”ではなく、“何をしてくれるか”で愛情を測られているような気がして、心のどこかで苦しくなっていました。
そしてある日、彼女から「やっぱり愛されていない気がする」と、突然別れを告げられたのです。
悔しさをバネに、仕事へ没頭した日々
別れた直後は、正直かなり落ち込みました。「もっとお金があれば違ったのかな」と考えたこともあります。でも、いつまでも引きずっていても仕方ないと思い、僕は仕事に打ち込むことにしました。
このタイミングで、本業に加えて副業もスタート。最初は苦労しましたが、少しずつ収入も増え、生活にも余裕が出てきました。すると不思議なことに、以前よりも気持ちが穏やかになっていったのです。
その後、今の妻と出会いました。彼女は、高価なプレゼントよりも「一緒にごはんを食べられるだけでうれしい」と笑ってくれる人でした。
僕はそのとき初めて、“一緒にいて安心できる関係”の大切さを知ったのです。

