脳トレ四択クイズ | Merkystyle
「見えづらい・まぶしい・二重に見える」のは『円錐角膜』かも!? 治療法を医師が解説

「見えづらい・まぶしい・二重に見える」のは『円錐角膜』かも!? 治療法を医師が解説

治療法とその選択肢について解説

治療法とその選択肢について解説

編集部

それぞれの治療法について教えてください。

林先生

角膜クロスリンキングは、角膜にリボフラビン(ビタミンの一種)という薬を浸透させ、紫外線を照射して角膜組織を硬化させる治療です。進行を抑える効果があり、初期から中期の患者さんにおこなわれることが多いものです。ただし、視力を直接回復させる効果はなく、進行を止めることが目的となります。

編集部

表層/全層角膜移植はどのような場合におこなうのですか?

林先生

ハードコンタクトレンズや角膜内リング、角膜実質移植などで矯正できない重度のケースで検討されます。角膜の透明度が著しく低下し、視力が日常生活に支障をきたすほど落ち込んだ場合です。進行例では角膜クロスリンキングとの併用が推奨されます。

編集部

では、ケアーズとは何ですか。

林先生

ケアーズは角膜移植の中でも角膜実質移植と呼ばれ、ヒト角膜の芯にあたる実質を角膜内に埋め込み、角膜を補強し、ゆがみを矯正する方法です。インド人眼科医のSoosan Jacob先生が開発したといわれ、私は彼女から直接教わることができました。欧米ではケアーズやシータックと呼ばれることもあるようです。ただし、似たような治療法は昔からロシアで開発されていたようで、どれも基本的なコンセプトは同じだと考えています。安全面に配慮された設計となっているものの、進行予防の効果は証明されていないため、角膜クロスリンキングを併用することで進行を抑えることもあります。

編集部

どれを選択したらよいかわかりません。

林先生

そうですね。円錐角膜は進行度や生活の状況に応じて治療の選択肢が異なるため、専門家による詳しい検査や見立てなどに基づいて治療を決定することが重要です。特に「手術が必要」となった場合は、その選択肢を広げるためにも、角膜クロスリンキング、角膜実質移植(ケアーズなど)、幅広い角膜移植のいずれにも対応できる医療機関で治療を受けることをおすすめします。

編集部

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

林先生

円錐角膜の治療は、治療の選択肢が大きく広がってきています。これまで治療の適応にならなかった人にも、新たな選択肢が広がっています。痛みを我慢して無理にコンタクトレンズを装用していた人も、治療によって生活の質を大きく改善できる可能性があります。気になる症状のある人や、すでに円錐角膜と診断されているけれど、現在の治療に満足していない人などは、ぜひ一度、円錐角膜を専門に扱う医療機関へ相談してみてください。

編集部まとめ

円錐角膜は比較的若い世代で発症し、進行すると生活に大きな影響を及ぼす病気です。症状が軽いうちに発見し、適切な治療をおこなうことが重要です。自己判断せず、専門の医療機関で検査・相談することが何よりも大切なので、気になる症状のある人や、現在の治療に不便さを感じている人などは、まずは角膜クロスリンキング、ケアーズ、角膜移植などのいずれにも対応できる医療機関を探してみてはいかがでしょうか。

※「角膜クロスリンキング」、「角膜実質移植」は自由診療であり、未承認医薬品等を用いる場合があります。実際の費用、リスク、使用する機器の承認状況・入手経路等については、受診される医療機関へ必ずご確認ください

配信元: Medical DOC

提供元

プロフィール画像

Medical DOC

Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。