●証拠確保が難しいことも
ただし、実際に刑事責任を問えるかは簡単ではない。
問題になるのは、「故意だったか」の立証だ。混雑した道路や駅では、「偶然ぶつかった」と主張されるケースも少なくない。
防犯カメラ映像や目撃証言が重要になる一方、短時間の接触だけでは証拠確保が難しいこともある。
もちろん「偶然ぶつかった」だけでも、民事上の責任は問える。
●身の安全を確保しつつ証拠を残す
もし実際に被害を受けた場合、まず重要なのは身の安全の確保だ。
今回の投稿でも、松中さんは追いかけなかったという。妊娠中に限らず、加害者を一人で追跡する行為には危険も伴う。
そのうえで、(1)日時や場所を記録する(2)防犯カメラの有無を確認する(3)痛みや違和感があれば受診する(4)診断書を残す(5)警察へ相談する──といった対応が後の証拠につながる。

