一時的なめまいが起きたときの対処法:受診前に知っておくこと
めまいを感じたとき、どのように対応すればよいのでしょうか。適切な行動をとることが、その後の経過を大きく左右することがあります。
受診すべきタイミングと診療科の選び方
めまいに加えて、以下のような症状が同時に現れた場合は、できるだけ速やかに医療機関を受診することが重要です。
・片側の手や足に力が入りにくい
・言葉が出にくい、または相手の言葉が理解しにくい
・片側の視野が欠けたり、物が二重に見える
・飲み込みにくくなる(嚥下障害)
・激しい頭痛が突然始まる
これらの症状は、TIAや脳梗塞の発症に関連している可能性があるため、救急対応が必要なケースもあります。一方、症状が軽度で一過性に治まった場合でも、翌日以降に神経内科や脳神経外科を受診して精密検査を受けることが望まれます。
かかりつけ医がいる方は、まずその医師に相談して紹介を受ける方法もあります。頸動脈の状態を調べるためには、頸動脈エコー検査やMRI・CT検査といった画像診断が行われることが一般的です。
受診前に準備しておくと役立つ情報
受診の際には、症状の記録をまとめておくと医師への説明がスムーズになります。「いつ」「どのような状況で」「どの程度の時間」「どんな症状が出たか」「その後どうなったか」という点を、できるだけ具体的に記録しておきましょう。
また、現在服用中の薬(降圧薬・糖尿病薬・抗凝固薬など)があれば、薬の名前や量を記録した「お薬手帳」を持参することをおすすめします。血圧の値や血糖値の記録も、診断の参考になります。過去に脳梗塞や心筋梗塞を経験したことがある方、あるいは家族にそのような病歴がある方は、その情報も伝えるようにしましょう。
まとめ
頸動脈狭窄症は、一時的なめまいや手足のしびれといった予兆を見逃さないことが、脳梗塞の予防において鍵となります。頸動脈エコー検査は、身体への負担が少なく、血管の状態を詳しく確認できる有用な検査です。生活習慣病をお持ちの方や、気になる症状を感じている方は、早めに神経内科や脳神経外科への相談を検討してみてください。ご自身の血管の状態を知ることが、健康な日常を守る第一歩となります。
参考文献
日本脳卒中学会「脳卒中治療ガイドライン2021(改訂2025」
国立循環器病研究センター「脳卒中」
厚生労働省「脳梗塞・くも膜下出血・心筋梗塞・不整脈など」
厚生労働省 e-ヘルスネット「動脈硬化」
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