陰性でも、この症状があったら精密検査を
編集部
どのような症状があれば受診すべきでしょうか?
近藤先生
便潜血検査の結果が陰性であっても、血便や黒い便、下痢・便秘の継続、腹痛などの症状がある場合は受診が必要です。また、原因不明の体重減少や貧血も消化器疾患の重要なサインであるため、放置せず早めに医療機関で相談してください。
編集部
症状が軽くても、受診した方がよいのでしょうか?
近藤先生
症状が軽くても、継続している場合は受診した方がよいでしょう。初期の段階では症状がはっきりしないことも多いため、「大したことはない」と自己判断してしまうと発見が遅れることがあります。気になることがあったら、念のため受診することをおすすめします。
編集部
陽性と指摘されたのが1回だけだったとしても、受診した方がよいのですか?
近藤先生
はい。1回でも「陽性」と言われたら念のため受診し、必要に応じて内視鏡検査を受けるようにしましょう。
編集部
便潜血検査と内視鏡検査は、どのように使い分けるべきでしょうか?
近藤先生
便潜血検査はスクリーニングとして有用ですが、症状がある場合やリスクが高い場合には内視鏡検査が必要です。内視鏡検査は大腸の中を直接観察できるため、病変を見逃しにくいという特徴があります。陽性の場合に内視鏡検査を受けるのはもちろんですが、「便潜血検査で陰性を指摘されても、何か症状がある場合には内視鏡検査を受ける」など、状況に応じて適切に使い分けることで、早期発見が期待できます。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
近藤先生
大腸がんは、近年増加しているがんの一つで、予防と早期発見のためには、便潜血検査を欠かさず受けることが大切です。便潜血検査は体の負担が少なく、早期発見のきっかけにもなる大事な検査のため、毎年1回、必ず受けるようにしましょう。また、大腸がんは、早く見つければ根治を目指せる可能性が高いがんでもあります。発症リスクは40歳を過ぎると高まるため、40代になったら便潜血検査に加えて、定期的に内視鏡検査を受けることも意識してください。
編集部まとめ
大腸がんは、早期に発見できれば治療の選択肢が広がり、根治も目指しやすい病気です。症状が出てから治療するのではなく、何もないうちから備える姿勢が、将来の安心につながります。

