ピコレーザーを受ける際の注意点
編集部
ピコレーザー治療を受ける前に知っておくべき注意点は?
船坂先生
1回の治療で完全に消えるとは限らず、複数回の治療が必要になるケースが多い点に注意してください。ピコレーザーはアザ治療に有効な方法です。しかし、アザの種類や色の濃さ、色素の深さによって反応や改善スピードには個人差があります。また、治療後には一時的な赤みや色調変化が起こる場合もあります。
編集部
ピコレーザー治療を受けられないケースはありますか?
船坂先生
妊娠中の人や治療部位に強い皮膚炎、感染症、傷がある人の場合は、症状が落ち着くまで治療を控える場合があります。また、日焼け直後で皮膚に炎症がある状態や光線過敏症、特定の薬剤を使用している場合も注意が必要です。安全に治療を行うため、既往歴や体調、皮膚の状態について正確に医師へ伝え、適応を慎重に判断してもらってください。
編集部
ピコレーザーによる色素沈着のリスクはありますか?
船坂先生
まれに炎症後色素沈着が起こるリスクがあります。炎症後色素沈着は治療による一時的な炎症反応に伴って生じる症状であり、多くは時間の経過とともに自然に薄くなります。術後にしっかり紫外線対策を実施し、処方された外用薬を正しく使用してリスクを抑えるようにしてください。
編集部
色素沈着は改善するのでしょうか?
船坂先生
多くの場合、時間が経つにつれて改善するため、過度に心配する必要はありません。再び治療を行う場合は、外用薬を塗って色素沈着を改善してからピコレーザーを照射します。保険適用の場合、疾患によっては一定の間隔(目安として3カ月程度)をあけて治療を行います。ほかにも気になるアザがあったり、気になる取り残しがあったりなど、繰り返しの照射が必要な場合は医師に相談してください。
編集部
ピコレーザー治療のクリニック選びで重視すべき点はありますか?
船坂先生
アザ治療の経験が豊富な医師が在籍しているかどうかが重要です。アザは種類や深さによって治療方針が異なるため、正確な診断と出力調整が欠かせません。治療前の説明が丁寧で、効果やリスク、ダウンタイムについて十分に説明してくれるかも確認してください。さらに、治療後に不安やトラブルがあった際、すぐに相談できる体制が整っているかも確認するとよいでしょう。
編集部
最後に読者へのメッセージをお願いします。
船坂先生
アザと一言で言っても種類はさまざまであり、原因となる細胞の位置や深さも異なります。まずは正確な診断ができる医療機関を受診してください。なかでも異所性蒙古斑(いしょせいもうこはん)や太田母斑(おおたぼはん)は、年齢とともに色素が深くなり、レーザーが届きにくくなる場合があります。したがって、比較的若いうちに治療を始めたほうが、効果が出やすいとされています。一方、扁平母斑(へんぺいぼはん)は年齢に関わらず治療可能です。しかし、レーザーだけで完全に消えるケースは多くなく、改善率が限定的な場合もあります。アザの種類ごとに治療方針は大きく異なるため、専門的な診断のもとで適切なタイミングを判断してください。
編集部まとめ
アザは見た目が似ていても、種類や治療のタイミングは大きく異なります。とくに異所性蒙古斑や太田母斑は早期治療が鍵になる場合もあります。自己判断せず、まずは専門の医師による正確な診断を受けるのが、後悔しない第一歩です。

