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介護老人保健施設と介護老人福祉施設の違い|サービス内容や入所条件、費用を解説

介護老人保健施設と介護老人福祉施設の違い|サービス内容や入所条件、費用を解説

介護老人保健施設と介護老人福祉施設は、どちらも高齢の方を支える代表的な介護保険施設ですが、役割や入所対象、利用の目的にははっきりとした違いがあります。名前が似ているため違いがわかりにくいと感じる方も少なくありませんが、必要な支援の内容や今後の生活の見通しによって、適した施設は変わります。この記事では、介護老人保健施設と介護老人福祉施設の違いを整理したうえで、それぞれの特徴や選び方、入所手続きのポイントについて解説します。

稲木 康平

監修作業療法士:
稲木 康平(作業療法士)

出身大学:金沢大学

経歴:回復期病棟で約9年ほど、患者様やご家族様のニーズに合わせたリハビリテーションを実施する。また、数多くの患者様に対して、退院後に快適な生活を過ごされるための自宅の環境調整や、介護サービスの提案、家族指導も行ってきた。

資格:作業療法士免許、医療経営士3級

介護老人保健施設と介護老人福祉施設の違い

介護老人保健施設と介護老人福祉施設の違い

介護老人保健施設と介護老人福祉施設は、どちらも介護保険制度に基づく施設ですが、目的や入所対象、提供されるサービスの内容には違いがあります。ここでは、目的と役割、入所条件、サービス内容、費用、入所期間の違いに分けて解説します。

目的と役割の違い

介護老人保健施設は、病状が安定している要介護者に対し、看護、医学的管理の下での介護、機能訓練、必要な医療、日常生活上の世話を行い、在宅復帰を目指すことを目的とする施設です。

一方、介護老人福祉施設は、常時介護が必要で在宅での生活が難しい方が入所し、日常生活上の介護や支援を受けながら生活する施設です。特別養護老人ホームとも呼ばれ、長期的な生活の場としての役割が強く、近年は看取りまで含めた支援も重要な役割とされています。

入所条件の違い

介護老人保健施設は、要介護認定を受けた方が対象です。病状が安定しており、入院治療の必要はないものの、リハビリや介護、医学的管理が必要な方が利用します。要支援の方は対象ではありません。

これに対して介護老人福祉施設は、原則として要介護3以上の方が対象です。要支援1・2の方は利用できず、要介護1・2の方も、やむをえない事情がある場合を除いて新たな入所はできません。より重い介護ニーズを持つ方の長期入所を前提としている点が特徴です。

参照:『どんなサービスがあるの? – 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)』(厚生労働省)

サービス内容の違い

介護老人保健施設では、日常生活の介護に加えて、リハビリテーションや在宅復帰支援が重視されます。医師、看護師、介護職、リハビリ職などが関わり、身体機能の維持・回復や退所後の生活を見据えた支援が行われます。

一方、介護老人福祉施設では、食事、入浴、排泄などの日常生活全般の介護が中心です。生活の場としての性格が強く、個々の生活を支えるケアや、必要に応じた看取り支援が重視されます。医療体制は老健ほど厚くないことが一般的で、医療面は配置医や協力医療機関との連携で対応する仕組みが基本です。

費用の違い

両者とも介護保険施設であり、介護保険サービスとして利用料の自己負担が発生しますが、実際の費用は要介護度、居室の種類、所得区分、加算の有無などによって異なります。老健はリハビリや医学的管理を含むため、条件によっては費用構成が変わりやすく、特養はより費用を抑えやすい施設として紹介されることが多いです。ただし、単純に「どちらが必ず安い」と言い切るのは難しく、食費、居住費、介護サービス費、各種加算によって総額は変動します。

入所期間の違い

介護老人保健施設は、在宅復帰を目指す中間施設という性格から、長期入所を前提としないことが特徴です。状態の改善や在宅環境の調整を進めながら、退所に向けた支援が行われます。

これに対して介護老人福祉施設は、在宅生活が困難な方の長期的な生活の場として利用されることが多く、入所期間に明確な期限はありません。継続的な介護が必要な方が、生活を続ける場として利用する施設といえます。

介護老人保健施設(老健)とは

介護老人保健施設(老健)とは

介護老人保健施設、いわゆる老健は、病状がより安定している要介護者に対して、看護や介護、リハビリテーション、必要な医療、日常生活上の支援を行い、在宅復帰を目指すための施設です。ここでは、老健がどのような役割を担う施設なのか、また入所期間の目安はどのくらいなのかについて解説します。

介護老人保健施設の役割

老健の大きな役割は、要介護者の心身の機能の維持・回復を図りながら、自宅での生活へ戻ることを支援することです。医師、看護師、介護職、リハビリ職などが関わり、利用者の状態に応じて在宅復帰に向けた支援を行う点が特徴です。

また、老健は単に一時的に滞在する場所ではなく、退所後の生活を見据えて支援を行う施設でもあります。自宅へ戻るための身体機能の回復や日常生活動作の練習、家族への支援、必要に応じた在宅サービスとの調整なども含めて、在宅療養へつなげる役割を担っています。

入所期間の目安

老健には法律上の一律の入所期限が定められているわけではありませんが、在宅復帰を目指す施設であることから、一般には長期入所を前提とした施設ではありません。利用者の状態や在宅復帰の準備状況によって入所期間は異なりますが、数ヶ月程度を目安として考えられることが多いです。ただし、実際の入所期間は、本人の身体状況、リハビリの進み具合、家族の受け入れ体制、退所後に利用する介護サービスの調整状況などによって変わりうる点には注意してください。

配信元: Medical DOC

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