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教室変わっただけでも動揺する自閉症の兄、クラス替え後も平気な普通級の妹…母が改めて感じた「環境選び」の大切さ

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スモールステップで進む将来への準備

 特別支援学校では、こうした特性に配慮しながら、将来に向けた準備も段階的に行われています。その一つが正装の練習です。

 息子の学校では、小学4年生ごろから、ワイシャツやベストなどのきちんとした服装に慣れる取り組みが始まります。始業式や終業式など、「式」と名の付く行事の際に正装で参加することで、少しずつその感覚に慣れていきます。

 息子も最初は嫌がってすぐに脱ごうとしていましたが、繰り返し経験する中で、徐々に受け入れられるようになりました。今では何とか長時間着ていられるようになっています。

 特別支援学校での、正装をする機会。それは中学校での制服生活を見据えた、数年単位での準備です。障害のない子どもであれば自然に移行できることでも、息子のようなタイプの子にとっては、事前の積み重ねがなければ難しい場合があります。

 また、特別支援学校は、行事に対する準備も非常に丁寧でした。遠足や校外学習、運動会などの前には、イラスト付きの行程表を使いながら、何をするのかを具体的に伝え、繰り返し確認していきます。見通しを持たせることで、不安を減らし、安心して参加できるようにしています。

 一方で、娘の普通級の様子を見ると、ここまでの事前準備は行われていないようでした。行程表は文字中心で、運動会の練習期間も比較的短く、競技数も多いため、同じ小学生でも求められる力の違いを感じました。

連絡帳から見えた、双方の支援の違い

 さらに大きな差を感じたのが連絡帳です。息子の連絡帳には、その日の出来事や学校での様子が、先生によって細かく書かれており、次の日の持ち物や注意点、放課後の予定まで丁寧に共有されます。親も家庭での様子を書き込むため、日々のやり取りは自然と密度の高いものになります。

 一方、娘の連絡帳は、時間割と宿題、持ち物を子どもが自分で書き、先生は確認のスタンプを押すだけというシンプルなものでした。

 日によってはスタンプもなく、友達同士で確認し合うこともあります。最初はこの違いの極端さに驚きましたが、これは子ども自身が情報を理解し、記録し、管理できることを前提とした仕組みであると気付きました。

 ひらがなを書けること、先生の話を聞き取れること、必要な情報を整理できることなど、実は多くの力が普通級の子どもには求められています。娘は自分で学校での出来事を事細かに話してくれるため、情報が不足して困ることはありません。

 しかし、息子のように言葉で伝えることが難しい場合には、こうした支援が欠かせません。

配信元: オトナンサー

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オトナンサー

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