乳がんの代表的な症状はどのようなものでしょうか。メディカルドック監修医が乳がんの代表的な症状について解説します。気になる症状は迷わず病院を受診してください。
※この記事はメディカルドックにて『「乳がん」を疑う「脇のしこり」にはどんな特徴があるかご存知ですか?医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
山田 美紀(医師)
慶應義塾大学医学部卒業。初期臨床研修修了後、総合病院や大学病院にて形成外科、外科、乳腺外科の研鑽を積んできた。医学博士。日本外科学会 外科専門医、日本乳癌学会 乳腺認定医、検診マンモグラフィー読影認定医(A判定)の資格を有する。
「乳がん」とは?
乳がんは乳腺に発生する悪性腫瘍です。女性が罹るがんの中で最も頻度が高く、日本では約9人に1人が乳がんになるというデータがあります。乳がん検診で発見されるケースや胸の硬いしこりなどの症状をきっかけに見つかります。乳がんの状態が悪化すると、リンパの流れに乗って、まず脇のリンパ節に広がります。これを転移と言います。脇のリンパ節への転移によってリンパ節が徐々に硬く、大きくなり、脇のしこりの症状が出る方もいます。
乳がんの代表的な症状
乳がんになった場合、脇のしこりに気がつく前に、様々な乳房の症状が出る可能性があります。気になることがあれば、なるべく早く受診をしましょう。
乳房のしこりを触れる
乳がんに気がつくきっかけとして最も多いのが乳房のしこりを触れることです。線維腺腫などの乳腺の良性腫瘍でも胸の中に硬さやしこりの症状を自覚する場合があります。乳がんによるしこりは、硬く、可動性がないという特徴があります。また、痛みを伴うことは少ないです。自分で乳房を触ってしこりを見つけた場合は、早めに乳腺科を受診しましょう。
乳頭から血性分泌物がある
乳がんの症状として乳頭から茶色や赤色の分泌物が出てくる事があります。下着が汚れて気がつく方もいます。乳頭には母乳の通り道である乳管がたくさん集まっており、乳管の中に腫瘤がある場合にこのような症状が出ます。乳管内乳頭腫という良性腫瘍でも同様の症状が起こる事があります。症状がある場合は、乳がんの可能性もあるため、早めに乳腺科を受診しましょう。
乳房の見た目が変わる
乳がんが悪化し増大すると乳房の変形を自覚する事があります。乳房の左右差、今までになかった乳頭の陥没、乳房皮膚のエクボのような凹みに気がつく事があります。これは乳がんの状態が進むにつれ、周りの組織に浸潤することでひきつれが起こるためです。さらに乳がんの状態が悪化すると、乳がんが皮膚に顔を出し、皮膚が赤くただれて潰瘍ができることもあります。症状がある場合は、乳癌の可能性が高いため、早めに乳腺科を受診しましょう。

