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短時間でも効果に差? 「高強度運動」が8つの慢性疾患予防に

短時間でも効果に差? 「高強度運動」が8つの慢性疾患予防に

中国・中南大学の研究員らは、英国の大規模研究データを用いて、運動の「量」だけでなく「強さ」にも注目した分析を実施しました。その結果、高強度運動を日常的に取り入れている人ほど、心血管疾患や糖尿病、認知症などの慢性疾患リスクが低いことが明らかになりました。この内容について小林先生に伺いました。

小林 惇平

監修医師:
小林 惇平(医師)

鳥取大学医学部卒業。
急性期病院で総合内科として修練した後、現在は慢性期病院でリハビリや在宅医療を中心に診療しています。

研究グループが発表した内容とは?

編集部

中南大学の研究員らが発表した内容を教えてください。

小林先生

中南大学の研究員らは、英国の大規模研究「UKバイオバンク」のデータを用いて、合計約47万人を対象に、運動の強さ(強度)と慢性疾患との関係を調査しました。その結果、日常の身体活動のうち高強度運動の割合が高い人ほど、8つの慢性疾患(心血管疾患、心房細動、2型糖尿病、免疫介在性炎症性疾患[関節炎など]、代謝機能障害関連脂肪性肝疾患[MASLD]、慢性呼吸器疾患、慢性腎臓病[CKD]、認知症)の発症・死亡のリスクが低いことが分かりました。
 
特に、関節リウマチや乾癬など一部の疾患では、総運動量でなくほぼ「高強度運動をどの程度取り入れているか」がリスクに関係している可能性が示されています。一方で、2型糖尿病やMASLD、慢性腎臓病、全死亡リスクなどについては、総運動量と運動強度の両方が影響していると考えられています。
 
また、高強度運動を総運動量の4%以上取り入れている人では、病気や死亡のリスクが29〜61%低下していました。研究グループは、まず十分な身体活動量を確保したうえで、無理のない範囲で高強度運動を取り入れることが、8つの慢性疾患予防につながる可能性があるとしています。

高強度運動とは?

編集部

今回の研究テーマに関連する高強度運動について教えてください。

小林先生

高強度運動とは、安静時の6倍以上のエネルギーを使う「6メッツ以上」の身体活動を指します。メッツは運動の強さを表す単位で、座って安静にしている状態を1メッツとし、数値が高いほど運動強度も高くなります。例えば、ジョギング、サッカー、テニス、水泳、エアロビクス、速いペースのサイクリングなどは高強度運動に分類されます。こうした運動は短時間でも効率よく体を動かせるため、心血管疾患や糖尿病などの予防効果が期待されています。
また、運動量は「メッツ・時(エクササイズ)」で表され、強度が高いほど短時間で運動量を確保できます。体調や年齢に合わせながら、無理のない範囲で少しずつ高強度運動を取り入れていきましょう。
配信元: Medical DOC

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