●「命を軽んじてはいけない」異議を唱えた保護者も
一方で、慣例に疑問を抱き、声を上げた保護者もいます。
愛媛県の60代男性は、約30年前、中学生だった娘の吹奏楽部の遠征で、保護者の自家用車に生徒を分乗させる案が持ち上がったと話します。
しかし、校長や教育委員会への報告や許可がなく、事故が起きた場合の責任の所在もあいまいだったことから、男性は強く異議を唱えたといいます。
男性は学校に電話し、顧問教員に「必要なら、費用がかかっても信用できる大手のバス会社に貸切バスを手配すべき」「費用削減を重視して、命を軽んじてはいけない」と伝えました。
結果的に、保護者による乗り合い案は取りやめになったそうです。
●高額な遠征費、「車を出せない保護者」は肩身狭く
部活動に遠征はつきものですが、強豪校やクラブチームになると、その負担は家計を大きく圧迫します。
「長女がインターハイに出た時は、チームの新幹線代50万円以上を立て替えました」(年齢・性別・地域不明)という声や、「部活に入っていないのに『生徒活動費』という謎のお金が半強制的に引き落とされ、その半分が部活応援費でした。部活応援費が含まれている徴収金は、生徒会費以外すべて拒絶し、返金させました」(50代女性・長野県)という体験談も寄せられました。
また、自身がペーパードライバーだったため、遠征時に車を出せず、「申し訳なさ」から、実家から送られてきた地元の特産品を“お礼代わり”に配っていたという女性(60代・関西)もいました。

