楽しいはずの結婚式の打ち合わせで、まさか花嫁の私が大号泣することになるとは思ってもいませんでした。プランナーさんが箱ティッシュを片手に駆けつけ、夫も心配して飛んできた、今でも忘れられない出来事です。
「決断」が続いた1日の終わりに
海外在住中に出会い、結婚した私たち夫婦。結婚式は日本で挙げたいという思いがあり、一時帰国中の限られた日程で準備を進めることになりました。
そのため、ドレス選び、式の進行、料理、装花、ヘアメイクの打ち合わせを、すべて1日に詰め込むという、かなり慌ただしいスケジュールに。朝から何度も「決める」ことが続き、夕方を迎えるころには、私も夫もすっかり疲れ切っていました。
気力も体力もほとんど残っていない状態で、最後のヘアメイクの打ち合わせへ向かったのです。
最後の打ち合わせで限界を迎えて
ところが、ヘアメイクさんとのやりとりが、思っていた以上にうまくいきませんでした。私が「なんとなく、こういう雰囲気で……」とあいまいに伝えると、ヘアメイクさんからは「どうしたいですか?」「どちらか決めていただかないと」と、具体的な希望を確認する言葉が返ってきたのです。
もちろん、相手は仕事として必要な確認をしてくれていたのだと思います。ただ、そのときの私は、寄り添いながら一緒に考えてもらえるものだと、どこかで期待していました。疲れ切った状態だったこともあり、ひとつひとつの質問が、思いのほか重く感じられてしまったのです。
「ちゃんと決めなきゃ」「でも、もう頭が回らない」「迷惑をかけているかもしれない」……。疲労と緊張で気持ちが追いつかなくなり、恥ずかしさや申し訳なさも重なって、ついに涙があふれてしまいました。

