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子どものおねしょ(夜尿症)は親から遺伝している? 原因と治療法を小児科医が解説

子どものおねしょ(夜尿症)は親から遺伝している? 原因と治療法を小児科医が解説

夜尿はどのようにして予防・治療するのか?

夜尿はどのようにして予防・治療するのか?

編集部

夜尿にはどのような対策が必要でしょうか?

大山先生

夜尿症と診断された場合、まずは生活指導や行動療法を行います。一日に必要な水分量を午前中にしっかり摂取し、午後から水分を制限していくことで夜尿症対策をします。タンパク質や塩分の多い食事はのどが渇き、水分摂取を促すため、昼食以降は控えるようにします。夕食後の水分摂取は200mLまでにするなど、細かな調整も必要です。

編集部

保護者の協力も大切なのですね。

大山先生

はい。口から摂取した水分は、3時間で膀胱に尿としてたまります。そのため、可能な限り就寝3時間前までに夕食を済ませ、就寝前にトイレへ行くことが夜尿を防ぐために大切です。夜尿症の治療では細かな生活指導が必要になるため、詳しくは夜尿症治療を行っている小児科を受診して相談しましょう。

編集部

行動療法で治らなかったらどうしたらよいのでしょうか?

大山先生

行動療法で改善しなければ、抗利尿ホルモンを使った薬物療法やアラーム療法を検討します。多くの場合は薬物療法から開始し、それでも治らない場合にアラーム療法を併用します。

編集部

アラーム療法とはなんですか?

大山先生

下着が濡れたら鳴るアラームを活用した治療法です。おもらしが始まるとアラームが鳴り、音や振動で子どもを目覚めさせます。3カ月ほど継続すると60%の子どもに効果的であるため、薬物療法で十分な効果が得られない場合に試してみるのもよいと思います。

編集部

それでも治らない場合には?

大山先生

ADHD(注意欠陥・多動症)など発達障害の症状として、夜尿症が出現しているのかもしれません。その場合、夜尿症の治療ではなく、ADHDの治療を行うことで夜尿が改善することもあります。ただし、その辺りの判断はとても繊細で、医師の感覚や経験に委ねなければならない部分です。また、発達障害が原因だった場合には、治療が長期に及ぶことも少なくありません。

編集部

治療を開始してから、おおよそどれくらいで夜尿が治るのですか?

大山先生

適切な診断や治療を受けることで、治る確率が2〜3倍高くなります。早ければ治療開始後3カ月で症状がなくなる人もいれば、年単位で続く人もいます。小学生の場合は宿泊を伴う課外授業の機会もあるため、それまでに治療が完結するよう、夜尿で困っている場合は早めに医師へ相談することをおすすめします。

編集部

最後に、メディカルドック読者へのメッセージをお願いします。

大山先生

夜尿症は成長とともに改善することも多い一方で、原因やタイプによっては適切な対応が必要な場合もあります。「そのうち治るだろう」と楽観視せず、早い段階で専門的な視点から評価を受けることで、お子さんの心理的な負担を軽減できる可能性があります。夜尿症の背景には、生活習慣だけでなくホルモン分泌や膀胱機能、発達の特性などが関係していることもあり、一人ひとりに合った対応が重要です。気になる症状が続く場合は、小児科で相談することをおすすめします。

編集部まとめ

子どもの夜尿は改善することが多いとはいえ、林間学校や修学旅行などには間に合わせたいもの。症状が重い場合は治療が長引くこともあるため、夜尿で困っているときは早めに小児科へ相談するとよいでしょう。

配信元: Medical DOC

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