わが子の記念すべき誕生日の裏で…
しかし、昨日。 リイナの1歳の誕生日をお祝いし、幸せな余韻に浸っていた夜のこと。ふと胸騒ぎがして、数か月ぶりに例の口座を開きました。
「……嘘でしょ?」
画面には、見慣れない銘柄が並んでいました。しかも、購入日は昨日。リイナが一生懸命、一升餅を背負って泣いていた、あの誕生日当日です。 取引額は300万円。彼は、家族がリイナのお祝いをしている裏で、こっそりとボタンを押していたのです。
怒りで手が震えました。
「庸介……これ、何?」
スマホを突きつけると、彼は一瞬動揺しましたが、すぐに開き直ったような顔をしました。
「あー、見つかっちゃったか。でもさ、これ、今は下がってるけど絶対上がる銘柄なんだよ。プロも推奨してるんだ。リイナへの将来のプレゼントだと思えば……」
「約束を破ったのね。しかも、あの子の大事な誕生日に」
「うるさいな! 稼げば文句ないんだろ? お前はいつも金、金って……。俺がどれだけプレッシャーの中でやってるか分かってんのか!」
逆ギレする夫の声が、新築の家の壁に虚しく響きました。 その瞬間、私の中で「パパ大好き」という娘の笑顔よりも、「もう無理だ」という冷めた感情が上回りました。
あとがき:「たった一回の裏切り」がすべてを壊す
一番おめでたいはずの次女の誕生日に、裏で株のボタンを叩いていた……。この事実が、美恵子さんの心を折る決定打となりました。一度失った信頼を取り戻すのがどれほど大変か、庸介はわかっていなかったのでしょう。佐代子の「それは病気」という言葉が重く響きます。どんなに良い父親を演じていても、隠し事が牙を剥いた瞬間、家族の形は崩れ去ってしまいます。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

