ようやくあらわれた救世主
たかが町内清掃に、神経をすりへらすなんておかしな話だと思う。
でも、妙に迫力のある康代さんに、みんなは逆らえない…。腰巾着のような人たちもいて、なかなか厄介だった。
黙々と作業を進めていると、一人の中年女性から声をかけられた。
「優香さんよね。大変な中、おつかれさま」
「あ、はい」
物腰やわらかな女性は、「山本さなえです」と名乗り、ハルナにもあいさつをしてくれた。やさしそうな人だ。
彼女は、「近所の一軒家で、一人暮らしをしている」と教えてくれた。
「あなたも厄介な所に引っ越してきちゃったわねえ。康代さんとのトラブル、聞いたわ」
「おはずかしい話です」
「私もシングルだからわかる。女手一つの中、近所の行事参加までするのは大変でしょう」
思わずハッとして顔をあげた。初めて、「味方」とも言える人物があらわれたとわかったからだ。
ギスギスした自治会の中で、誰も優香の味方になってくれる人はいなく、神経をすり減らしていました。そんな中、声をかけてくれた山本さんは、まさに優香にとって救世主。ようやく、つらさをわかってくれる人に出会うことができました。
この出会いがきっかけで、自治会の雰囲気が一変するできごとが起こります。実は、会長自身は妻が自治会で好き放題していることを知りませんでした。そこで、優香と山本さんで手を組み、本性を暴露。妻の暴挙を知った会長は、離婚を決意したのです。
まさか離婚にまで発展するとは思いませんでしたが、自業自得の結末と言わざるを得ません。他人に対して、思いやりを持てない人は、いつかは自分に返ってくるものです。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ももこ
(配信元: ママリ)

