自炊の段取りが苦手だと感じるとき、つい工夫や努力でなんとかしようとしてしまいがちです。けれど、うまくいかない原因は「やり方」ではなく「環境」にあることも少なくありません。そこで今回は、アイスムに以前登場していただいた猫沢エミさん、中川勝就さん、井原裕子さんの3名に、「段取り」を変えてくれた調理道具を伺いました。
鍋、ノンフライヤー、カッター。それぞれの選択が、キッチンの流れをどう変えたのか。
3人の使い方から、そのヒントを探ります。
猫沢エミさん
CRISTEL「〝取っ手のとれる〟ステンレス3連鍋」

創業200年のフランスの老舗キッチン道具メーカーCRISTELの「〝取っ手のとれる〟ステンレス3連鍋」。道具を無駄に増やすことが嫌いな私は、いいものを買って一生大事に使うというコンセプトで選んでいます。コンパクトにしまえる上に、素材がテフロンではなくステンレスというのもポイントでした。ミニマルでスタイリッシュなデザインと、取っ手の着脱しやすさも使っていて気持ちがいい。一昨年のクリスマスに、パートナーにせがんで買ってもらいました(笑)。

猫沢エミ
ねこざわ・えみ ミュージシャン、文筆家、映画解説者、生活料理人。2002年に渡仏し、2007年より10年間、フランス文化に特化したフリーぺーパー『BONZOUR JAPON』の編集長を務める。2022年2月から猫2匹を連れ、二度目の渡仏、現在はパリに暮らす。2026年4月、『ねこしき』から5年ぶりの完全書き下ろし、猫沢エミの生き方をめぐるエッセイ『人生は選択でできている』(KADOKAWA)を発売。写真:関めぐみ

