クッシング症候群の症状が進行した場合のリスク

クッシング症候群の症状を放置するとどうなりますか?
クッシング症候群を治療せずに放置すると、コルチゾールの過剰な状態が続くことで、さまざまな合併症が進行します。高血圧や糖尿病、脂質異常症、骨粗鬆症などは徐々に悪化し、心血管疾患や骨折のリスクを高める要因となります。
また、コルチゾールには免疫を抑える作用があるため、免疫力が著しく低下し、感染症にかかりやすくなります。重症の場合には、感染が全身に広がる敗血症へと進行し、命に関わる危険性もあります。
さらに、精神面への影響として、うつ状態が強くなったり、集中力や記憶力の低下がみられたりする場合もあり、日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。
クッシング症候群の症状は日常生活にどのような影響を与えますか?
クッシング症候群の症状は、外見の変化だけでなく、身体機能や精神面にも影響を及ぼし、日常生活の質を低下させます。筋力低下によって階段の昇り降りや立ち上がり動作が負担になり、活動量が減少する場合があります。骨粗鬆症が進行すると、軽い衝撃でも骨折しやすくなり、生活の制限が生じることもあります。
精神面では、気分の落ち込みや意欲の低下が続くことで、仕事や家庭生活に影響がおよびます。
参照:『クッシング病(下垂体性ACTH分泌亢進症)(指定難病75)』(難病情報センター)
クッシング症候群が疑われるときの受診の目安

どのような症状があれば受診を検討すべきですか?
クッシング症候群は、血圧や血糖値の上昇を指摘されることに加え、以下のような複数の変化が重なって現れることが特徴です。
顔が丸くなってきたと感じる
手足は細いのにお腹まわりの脂肪が増えている
あざができやすくなった
筋力が落ちて階段の昇り降りがつらくなった
上記のような見た目の変化に加えて、骨折しやすくなった、気分の落ち込みや不安感が続くなどの症状がみられる場合には受診を検討しましょう。
クッシング症候群の診療科目を教えてください
クッシング症候群が疑われる場合は、内分泌の異常を専門とする診療科を受診するのが適切です。また、原因によっては下垂体や副腎の検査・治療が必要になるため、脳神経外科や泌尿器科、放射線科などが連携して診療を行うこともあります。
かかりつけの内科で相談し、必要に応じて別の医療機関を紹介してもらう流れでも問題ありません。

