
「たまひよ」アプリユーザーに「職場へ妊娠報告をしたときや育休復帰後に同僚や上司にかけてもらった言葉やしてもらったことで、うれしかった・モヤっとしたことはありますか?」と、アンケート。たくさんのほっこりエピソードが届きました。一方でモヤッとエピソードも。厚生労働省「共育(ともいく)プロジェクト」推進委員で、働き方改革コンサルタントでもある大畑愼護さんに聞きました。
上司に妊娠報告したら「誰が?」、「出勤したなら仕事してね」の圧。働く母の職場でのモヤッと体験ありは約4割。リアルママボイス
やさしい気遣いが素直にうれしかったエピソード「直属の上司や部長には心拍確認前から報告していましたが、全体への報告は安定期になってからでした。すると同じチームの先輩(50代女性)に『一番大変なつわりの時期にわかってあげたかった!もっと早く報告してくれていいんだから!』と言われて、気遣いがとてもうれしかったです」(けいこ)
「報告後は、会うたびに体調を気にしていただき『赤ちゃん楽しみだね』と声をかけていただきました。普段はそこまで話が弾まない方とも子どもの話で盛り上がり新鮮でした」(ぶち)
「普段、職員はエレベーターNG、階段利用でしたが、妊娠の報告後は『心配だから絶対にエレベーターを使ってね』と、何度も言われました」(ゆうゆう)
「出産予定日が任期途中でまわりに迷惑をかけるため、妊娠報告はすごく勇気がいりました。でも実際には、上司も同僚もみんな喜んでくださり、とてもうれしかったです」(kaz)
「不妊治療をしていることを伝えていたので、報告をすると『ほんと?』と泣いて喜んでくれる人もいれば、『自分の子は小さく生まれたので、無理しないで』『出産祝い考えといて!なんでもいいよ!』と、みんなからやさしい言葉をかけていただきました」(どきんちゃん)
「保育士です。さすが女の職場!数人に伝えたら一気に全員へ広まりました(笑) 言わなくてもみんな知っていたので、妊娠初期のツライ時期でも助けを求めやすかったです。妊娠を経験してない若い保育士さんが多かったので、『無理しないでください』と言ってくれる人が多くてうれしかったです」(まりあんな)
上司にまつわるステキなエピソード
「上司に報告するためすごく緊張していたら、上司もこわばった表情に。妊娠報告をしたら『なんだ、そっちねー!もー!おめでとー!』と喜んでもらえました。退職すると思っていたそう(笑) 体力のいる立ち仕事だったので、上司から職場のみなさんにも報告してもらえて助かったし、ありがたかったです」(3児のまま)
「上司が男性でいつもはぶっきらぼうな方なのですが、実はすごく子育てに理解のある方でした。勤務のことでいろいろと考えてくださり、『無理しないでね』と言ってもらえたことにも救われました」(さく)
「上司に妊娠を報告したら、すぐに『妊婦通勤時間』や『妊婦健診休暇』など使える制度を紹介してくれました」(うさ)
働く母への理解が深まっている環境に、大畑愼護さんの見解です。
「実は日本の女性は世界的にも優秀なのです」と、大畑さん
「日本の労働力人口は史上最多、7004万人(2025年総務省労働力調査)に到達しました。
『人手不足だ』『少子高齢化』だというニュースを見ていると少し意外かもしれませんが、主に増えたのはシニアと女性。
そして女性社員を雇用する企業側からは、『極めて優秀』という声をよく聞きます。
実は日本の15歳女子の科学的リテラシーはOECD加盟国1位を10年以上とっているというデータがあり、そのことからも日本の女性は世界的に見ても優秀な人材といえるのです(OECD「PISA2022」※1)
人手不足のなかで優秀な人材を確保するという背景から、仕事と育児を両立しやすい環境を整えるため、毎年のように育児介護休業法などの法改正が行われているのです。
その結果、働く環境を整備して人が集まる企業と、そうでない企業の二極化がはじまっています」(大畑さん)
大畑さんの見解を裏付けるように、モヤっとエピソードも少数ながら届きました。
「『うちは育休とかないから』と言われました」(急がば便利グッズちゃん)
「入社2年目で授かり婚だったせいか、上司から『これから迷惑かけることわかる?』と言われてモヤっ」(amn)
「妊娠はみんな喜んでくれましたが、次の人が見つからずまわりにしわ寄せがいってしまうのがパターンです。その会話が少なからず聞こえるので、申し訳ない気持ちとともに少しモヤっ」(みーママ)
「上司に妊娠報告をしたら、『本当は思うところがある』という表情はあるものの『おめでとう』の言葉をいただきました。チームメンバーの先輩のひとりからは、最後までおめでとうの言葉はなかったなぁ…」(ぞの)
「産後、子どもを連れて職場へ挨拶に行きました。上司に『復帰後は残業が難しい』と伝えると、『業務が終わっていなければ残業が発生するのはみんな同じ』と言われました。『所定外労働の制限』の制度を使う意味で話したかったのですが、上司はその制度を知らなかったようで、変な空気になってしまいました」(ゆうママ)
