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「失敗が怖い」とチャレンジを避けてきた人を待ち受ける“かたより”と“薄い職業人生”|相原孝夫

「失敗が怖い」とチャレンジを避けてきた人を待ち受ける“かたより”と“薄い職業人生”|相原孝夫

ハイパフォーマーとは、一時的に成果を出した人ではなく、環境や状況が変わっても、一定以上の成果をあげ続けている人。「ハイパフォーマー研究」をライフワークとし、これまで3000人以上のハイパフォーマーにインタビューを重ねてきた、人事・組織コンサルタントの相原孝夫氏が、ハイパフォーマーの悩み方をまとめた、『その悩み、ハイパフォーマーならこうするね』を発売しました。 困難に直面したとき、ハイパフォーマーならではの考え方の軸とは何なのでしょうか? 「失敗」をめぐっての行動原理をお届けします。

完璧主義者はチャレンジできない

チャレンジができない典型的な人材タイプの一つが「完璧主義者」です。学生時代に優秀だった人に多いタイプです。完璧を求めるあまり、失敗してはいけないという思いが強く、新しいことへのチャレンジを躊躇してしまうのです。失敗しないために前例主義の考え方が強く、変化への対応が苦手です。変化の激しい時代にあっては、こういう人がリーダーをしていては組織を停滞させてしまいます。

高学歴の人がビジネスの世界では必ずしも成功を収めない、あるいは体育会系の人が成功を収めることが多い、そのように言われる理由の一端はこの点にあります。失敗を恐れてチャレンジしなければ、大きな成功もなく、成長もありません。どんどんチャレンジし、失敗も成功も多く経験していれば、経験値は高まり、あらゆる状況に対応できるようになります。10年、20年のスパンで見れば、雲泥の差がつくことになります。

結局、失敗を恐れてチャレンジを回避してきた人は、大きな失敗も成功も経験しておらず、薄い職業人生を送ることになります。結果として、他者と差別化できる強みを確立できていないため、組織に欠かせない存在とはなれず、影響力も発揮できないことになってしまうのです。

偏ったミドルになってしまう理由

チャレンジをせず、失敗もしてこなかった人のもう一つの大きな問題として、ある限られた面のみが伸びていき、やがて偏りが大きくなるという点があります。ミドルになっても安定感を欠くような人の多くはこのタイプです。失敗しそうなことへのチャレンジは避け続けるので、新たな側面の能力はいっこうに身に付かないままキャリアを歩んでいくことになります。

プライドが高く、コンプレックスも強いという人はこうなるリスクが高いといえます。このタイプは、自信を持ちたい、周囲に優秀だと認められたいとの思いが強いため、自分がうまくやれるとわかっていることだけをやるようになり、やれるかどうかわからず、自分の能力に疑問を抱く恐れのあることを避けるようになります。

キャリアが進むに従って、ますますそうした傾向は強まっていきます。気がついてみると、ある特定のことだけを任される特定業務遂行者としてのキャリアだけが残ることになります。失敗を克服した経験のない人にリーダーを任せることはできないので、リーダー候補からは真っ先に外されることになります。それでも、その特定の分野で価値が出せているうちはいいのですが、環境変化の激しい現代にあって、保有している能力が陳腐化し価値が出せなくなった場合には、途端に仕事を失うことにもなりかねないというリスクを背負うことになります。

配信元: 幻冬舎plus

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