子ども社会のシビアな世界
「……だって」
ぽつりと、言葉がこぼれる。
「同じことしなかったり、一緒にしてないと……」
言い淀みながら、続ける。
「仲間にしないからって言われるし……」
その声は、さっきまでとは違っていた。
少しだけ早口で、どこか焦っているような。
「それで……蹴られたりもするし……」
「……え?」
思わず、聞き返してしまう。
悠真は顔を上げないまま、言葉を重ねた。
「言葉でも、喧嘩でも……勝てないし!」
その一言に、胸が強く締めつけられる。
必死に、何かを守ろうとしているような声だった。
「だから……一緒にやるしかなくて……」
最後の方は、ほとんど聞き取れないくらい小さな声だった。
何も言えなかった。
ただ「ダメ」と伝えるだけでは足りなかったことに、ようやく気づく。
この子は、ただ真似していたわけじゃない。
そうしなければ、自分がやられる側になるかもしれない。
そう感じて、選んでしまった行動だった。
真帆はようやく、悠真がなぜこのような言動を繰り返すのか、根底に抱えていた悩みにようやく気づくことができました。
大人が思っている以上に、子どもたちの世界にはシビアなルールや暗黙の了解が存在するものです。子どものうちから、小さな社会で学び、失敗や挫折を経験することも必要ですが、今回の件に関しては、大人の助けは必須です。
日々、家事や仕事、育児に追われる日々ですが、決して子どもの違和感やSOSのサインを見逃してはいけませんね。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ももこ
(配信元: ママリ)

