交際して半年ほど経ったころ、当時付き合っていた彼と、楽しみにしていた花火大会へ行くことになりました。浴衣を着て出かけたのですが、私がトイレに行っている間に、彼が周囲の人に声を荒らげていて……。
浴衣姿を見た彼の反応
やさしくて面白い一方で、やきもち焼きで短気なところもあった彼。時々けんかをすることはありましたが、私は彼のことが好きで、基本的には良好な関係を築けていると思っていました。
その夏、地域の花火大会に、浴衣を着て出かけることに。待ち合わせ場所で彼は浴衣姿を褒めてくれましたが、なぜか少しイライラしている様子でした。
理由を聞くと、「みんなが君を見てる。浴衣姿がかわいすぎる」と言うのです。周囲の人が私を見ているようには感じませんでしたが、そのときの私は「それくらい似合っていると思ってくれているのかな」と、前向きに受け止めていました。
戻ると彼の周りだけ空白が
花火会場では、運よく場所取りに成功。彼の機嫌も少しずつ直ってきたように見えました。花火が始まる前にトイレへ行くことにした私は、彼に場所を任せ、ひとりで向かいました。
会場は混雑していて、戻るまでに少し時間がかかりました。ようやく戻ると、なぜか彼の周辺だけ不自然にスペースが空いていたのです。近づくにつれ、周囲の人たちが彼に謝っているのがわかりました。そして、私の顔を見るなり、彼は興奮した様子でこう言ったのです。
「この人たちが君の前に座ったんだよ。これじゃ花火が見えないだろ!」
どうやら、私が席を外している間に近くへ来たグループのひとりが、私たちの前に椅子を置いて座ったことに腹を立てたようでした。とはいえ、そこは椅子の使用が禁止されている場所ではなく、花火も十分に見える位置でした。

