「君のため」と言われても
私は恥ずかしさと申し訳なさで、周囲の人に「すみません」と謝りました。すると、今度は彼の怒りの矛先が私に向いてしまって……。
「君のために言ったのに、どうして俺が悪者みたいになるんだよ!」
彼はそう言って、さらに不機嫌になってしまったのです。その後も険悪な空気は変わらず、楽しみにしていた花火大会は、まったく楽しめないまま終わりました。
この日以降も、彼は「私のため」という理由で、周囲の人に強く出ることが増えていきました。彼なりに私を大切に思ってくれていたのかもしれません。ただ、周りに迷惑をかけてまで守られたいとは思えず、私の気持ちは少しずつ冷めていきました。
恋人が自分のことを大切に思ってくれているのは、うれしいものです。しかし、その行動が周囲への迷惑につながってしまうと、相手を守るどころか、かえって困らせてしまうこともあるのだと感じました。
この出来事をきっかけに、本当に相手を思いやる行動とは何か、改めて考えるようになりました。
著者:佐藤さくら/30代女性・男の子2人を育てるママ。恋に悩み、喜び、涙した数々の経験をしてきたからこそ書けるリアルな恋愛エピソードを執筆している。
イラスト:はせがわじゅん
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)
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