ICL手術、クリニック選びのポイントは?
編集部
では、クリニック選びのポイントなどはありますか?
湯田先生
まずは、ICL手術に十分な経験を持つ医師が在籍しているかどうかが重要なポイントです。レンズの種類やサイズは一人ひとり異なるため、検査や適応判断が丁寧であることも大切です。また、最新の検査機器や手術設備が整っているか、術後のフォロー体制がしっかりしているかも確認しておきましょう。費用だけで判断するのではなく、安心して任せられる環境かどうかを重視するとよいと思います。
編集部
大手の医療機関と個人のクリニックではどう違うのですか?
湯田先生
大手の医療機関では、診療時間が長くなりがちですが、その反面、比較的費用を抑えられる傾向があります。ただし、複数の医師が在籍しており、術前診察と手術、術後の診察を担当する医師がバラバラになってしまうことも多いようです。一方、個人クリニックでは費用がやや高くなることもありますが、カウンセリングから手術、アフターフォローまでを同じ医師が一貫して担当してくれるという安心感があります。
編集部
カウンセリングではどのようなことを確認するとよいですか?
湯田先生
カウンセリングでは、自分の目の状態や適応の有無についてしっかり説明を受けましょう。複数のレンズの選択肢や、それぞれのメリット・デメリットについても納得できるまで質問して大丈夫です。万一適応外の場合の対応についても聞いておくと安心です。納得いかなければ、複数の施設でカウンセリングを受けてみるのもよいでしょう。
編集部
複数のレンズがあるのですか?
湯田先生
そうです。「ICLレンズ(スタージャパン)」「IPCLレンズ(EyeOL社)」の2つは国内承認されているレンズです。
編集部
ICL手術を受けた後の通院は必要ですか?
湯田先生
通常は手術翌日、1週間後、1カ月後など定期的に通院してもらいます。その後も数カ月〜1年ごとに検診を受け、レンズの状態や眼圧の変化などを確認します。手術は一度で完結しますが、術後のケアや経過観察は安全に長く視力を維持するために欠かせません。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
湯田先生
ICLはとくに、コンタクトレンズの使用で結膜炎を繰り返しているような人にはおすすめです。しかし、手術は日帰りで受けられるとはいえ、れっきとした外科手術。信頼できる医療機関で、メリットだけでなくリスクについてもしっかり理解したうえで臨むことが大切です。
編集部まとめ
ICLは屈折矯正における有力な選択肢の一つですが、「どこで受けるか」によって安全性や見え方、長期予後に差が出る可能性があります。設備・技術・フォロー体制などをよく比較し、信頼できる施設で受けることが大切です。ICLに興味がある人は、まずは信頼できる医療機関でカウンセリングを受け、ご自身の目に最適な選択を検討してみてください。
参考文献
日本眼科学会ICLガイドライン

