義両親を自宅に招き、夫の悪行と誓約書を突きつける美恵子。甘かった義両親も息子の異常性に絶句し、離婚に同意する。すがってくる夫を冷たく突き放し、家と株資産のすべてを確保する形で、美恵子は勝利を収めた。
義両親に見せた夫の裏切り
数日後。私の実家ではなく、あえて「現在の家」に義両親を招きました。 逃げ場のない場所で、全てを清算するためです。 庸介は、やつれた顔で義両親の隣に座っていました。どうやらこの数日、漫画喫茶やビジネスホテルを転々としていたようです。
「美恵子さん、急に呼び出してどうしたんだい? 庸介が何か粗相をしたのか?」
義父が心配そうに尋ねます。私は、用意していた資料をテーブルに広げました。 これまでの損失額のリスト、庸介が隠し持っていた借入金の明細、そして2年前に書かせた誓約書のコピーです。
「お義父さん、お義母さん。庸介さんは、2年前の約束を破りました。それも、リイナの1歳の誕生日に、生活費を注ぎ込んで株を買っていたんです」
義母が目を見開きます。
「えっ、庸介……またやってたの?」
「母さん、これは運用なんだよ! 損切りしなきゃ損じゃないんだ。今売ったら負け確定なんだよ!」
庸介が必死に弁明しますが、私はそれを遮りました。
「いいえ、もう負けてるの。家族の信頼という、一番大切なものを失ったんだから」
夫に告げる、今後の生活スタイル
私は淡々と、今の状況を説明しました。
「私は5月からフルタイムで復帰しています。この家は、私がローンを肩代わりする形で住み続けます。子どもたちの環境を変えたくないからです。庸介さんには、誓約書通り、今すぐ離婚届にサインしてもらい、家を出て行ってもらいます」
「待てよ! そんなの不公平だろ! この家のローンの半分は俺が……」
「あなたが株で溶かしたお金、合計でいくらになると思っているの? この家がもう一軒建つくらいの額よ。それでも足りないくらいだけど、株を全部売却したお金を慰謝料として受け取ることで、相殺してあげると言っているの。これ以上、私に法的手段を執らせたい?」

