距離をおくため、SNSに注力する愛美だが、周子のブログが自分の投稿を丸パクリしていることを知る。文章や工夫さえも「自分の手柄」にする彼女に憤る愛美。そんな中、第三者のフォロワーから、「盗用」を指摘するコメントがとどく。
はじめたSNSで起きた事件
距離を置くため、私は周子ちゃんと直接会う回数をへらした。
そして、一人の時間が増えた分、日々の育児の備忘録として、SNSへの投稿を増やした。
あたらしく買った、知育系のおもちゃや、週末につくった料理のレシピ。フォロワーから質問があれば、丁寧に答えた。
SNSはいい気晴らしになり、フォロワーも徐々に増え始めていた。
そんなある日、フォロワーからDMが届いた。
「愛美さん、いつも参考にしています!ちょっと気になるブログを見つけたので、報告しますね」
貼られたリンク先を見て、私は凍りついた。 それは、周子ちゃんのブログだったのだ。
SNSまでほぼ完コピ…
「娘のために手作りおもちゃをつくりました!」
「最近のおすすめ食材はこれ。私が試行錯誤して見つけた、最強の時短メニューです」
そこに書かれていたのは、数日前に私がSNSに投稿した内容そのものだった。
文章の構成も、紹介している商品のメリット・デメリットも…まるでカガミを見ているよう。
しかも、私が「フォロワーさんからおしえてもらった」と書いた情報さえ、彼女のブログでは「私が必死でしらべた結果」として、さも自分が発案したかのようにつづられていたのだ。
「ひどい。これじゃ、どっちがオリジナルか分からないよ」
私は怒りにふるえた。 彼女にとって私は、単なる「便利な情報源」でしかなかったのだろうか。
私のなやみ、私の工夫…家族との思い出。それらすべてを「コンテンツ」としてぬすまれ、彼女のはなやかな日常をかざるための道具にされている。

