抜け落ちていた“長女への謝罪の言葉”
この投稿をInstagramで見る
事件から一夜明けた26日、会見に臨んだ阿部氏からは謝罪の言葉が相次ぎました。一方、暴行を受けたとされる長女からの手紙も読み上げられ、すでに家族は仲直りをしていることまで明かされました。
ひとまず、表向きには一件落着、といったところでしょうか。
しかし、会見を見ていて、少し気になる部分もありました。それは阿部氏の言葉遣いです。謝罪ではあるのだけれども、「巨人軍監督の名を汚して申し訳ない」だとか、「家族のトラブルで迷惑をかけて申し訳ない」という言い方に終始していたからです。一時は被害者となった長女に対する“謝罪”の言葉が一切なかったことに驚きました。
もちろん、“暴行”現場の詳細は当事者にしかわかりません。阿部氏も長女も興奮していたとしたら、自らの一挙一動を正確に記憶しているのも難しいことでしょう。長女の手紙がすべて真実だとしたら、理屈のうえでは阿部氏が謝らなければならない筋合いはないとも言えます。
それでも、娘に対して手をあげるかのような勢いで迫ったということまでは大方事実なのでしょうから、その点に対する謝罪は絶対に必要でした。会見での阿部氏の発言からは、公人としての対外的な責任を負っていることはうかがえるけれども、私人としての阿部慎之助が誰との何について申し訳なく思っているかは、はっきりとは伝わってきませんでした。
“対応を誤った長女”というストーリーへのすり替え
結局、阿部氏から発せられたのは、「年頃の娘なので温かく見守ってやってほしい」といった言葉でした。そこには、他愛のない親子のケンカから児童相談所に通報するというパニックを起こしたのも、若さゆえの過ちだったということにしたいという意図が見て取れます。つまり、いつの間にか“対応を誤った長女”という別のストーリーが出来上がってしまっているわけですね。
とはいえ、警察までもが動いたという事実は軽くありません。仮に長女の手紙にすべての真実が記されていたとしても、それでもなお、現場を確認した警察はなぜ逮捕にまで踏み切ったのでしょうか?
世間は阿部氏の言葉をそのまま受け取るほどお人好しではないことは、押さえておいたほうがいいでしょう。

