1人だけの特別なマクドナルド
杏さんは、2016年5月に双子の女児、2017年11月に男児を出産した三児の母です。現在はフランス・パリに居住し、日本とパリを行き来しています。
杏さんが、かねてから挑戦してみたかったという「親子2人旅」。最初の子どもが双子だったこともあり、これまで「親子2人きりの時間」を作ることが難しかったといいます。そこで今回、冬休みを利用して、3人の子どもそれぞれと二人きりでフランス近郊へ1泊2日の小旅行を企画しました。
最初に訪れたのは、歴史ある街「ランス」。ノートルダム大聖堂をはじめ、ジャンヌ・ダルクの騎馬像などの名所を巡りました。
中でも子どもが特に喜んだのは、自動販売機で買える「記念のメダル」だったそうです。これまでは3人分そろえるとなると迷ってしまっていたものも、今回は“1人きり”の特別な時間だからこそ購入。子どもにとっても、母親を一人占めできるような感覚があったようで、嬉しそうに何度も眺めていたといいます。
午後は、宿泊するホテル内のプールで遊んだり、カフェでゆったりと過ごしたり。夕食はお肉料理が美味しいと評判のレストランで堪能し、普段とは違うペースで流れる時間を満喫しました。
2日目は、ランスから電車で30分の街「エペルネ」へ。シャンパンの産地として知られ、工場や農園がたくさんあるそうです。
子どものリクエストで昼食はマクドナルドに。“1人だけ連れて行ってもらう”という特別感もあり、いつもとは違う楽しさを感じていた様子だったといいます。その後シャンパン工場の見学へ。とても立派な建物に、「シャンパン御殿って感じ」と思わず呟く杏さん。
中に入ってみると、乗り物に乗って巡るアトラクション形式で、ワクワク感あふれる体験仕様に。試飲コーナーでは久しぶりにシャンパンを口にし、「美味しい!」とほほえむ場面もありました。
この2人旅で、杏さんが一番やりたかったのは「ポツポツと、なんとなく喋ること」。忙しい日常ではどうしても後回しになりがちな、子どもとゆっくり話す時間を持つことで、親子の距離が自然と近づいていく感覚を味わえたそうです。
「何が心に刺さるかは子どもによって違う」
続いて第二弾の旅先は、パリから電車で1時間ほどの小さな街「シャルトル」。大聖堂やモザイクタイルの家が有名なのだそうです。
天気がいいこの日、バインミーなどを買って眺めのいいベンチで昼食をとることに。その後は世界遺産のシャルトル大聖堂や、近くにあるステンドグラスの工房、雑貨店を親子でのんびり散策しました。夕食はフレンチを堪能し、ホテルで一緒に音楽を聴いたり、お喋りしたりと、穏やかな時間を過ごしたといいます。観光というよりも、「親子で同じ時間を共有すること」そのものを楽しむようなひとときとなりました。
翌日は「ピカシェットの家」(ミュージアム)へ。礼拝堂や庭まで、すべてがモザイクタイルで彩られた独特の空間は、子どもの心にも強く残った様子。「何が心に刺さるかは子どもによって違う」と感じさせられる体験だったようで、親子それぞれにとって印象深い思い出となったそうです。
