
小学生が苗植えから販売まで担当
食品のインターネット販売を主としてビジネスを展開する食文化は、熊本県津奈木町と連携して「子どもの農業を通じたマーケティング学習」に取り組んでいる。その一環として、津奈木小学校の児童が育てた「津奈木小 サラダ玉ねぎ」の販売支援を実施している。
地域の農産物を通じた実践的なキャリア教育
今回の取り組みでは、児童がサラダ玉ねぎの栽培・収穫を実施。加えて、児童がサラダ玉ねぎの販売も実施。ECサイトの商品ページ作成、メールマガジン作成、箱作り、出荷作業までを体験。さらに5月、販売によって得られた売上の使い道も子どもたち自身で考え、カードゲームなど、学校生活をより楽しくするための備品購入に活用した。
「作る」「伝える」「売る」「届ける」「使い道を考える」までを一貫して体験することで、地域の農産物を通じた実践的なキャリア教育につながったとのことだ。
津奈木小学校の取組を紹介
津奈木小学校での「サラダ玉ねぎ」の取り組みは、耕作放棄地の有効活用と、農業体験を通じた食・農・環境教育を目的にスタートした。JAあしきた津奈木青壮年部の協力のもと、津奈木小学校の児童が、サラダ玉ねぎを栽培。地域の農地を活かし、地域の大人たちに教わりながら、子どもたち自身が「つくる」ことの大変さと楽しさを学ぶ取り組みだ。
収穫したサラダ玉ねぎは、もともと給食や被災地の学校への贈呈に活用していた。しかし、新型コロナウイルスの影響で、サラダ玉ねぎが行き場を失ったことをきっかけに、食文化が運営するECサイトでの販売がスタート。以降、単なる農業体験にとどまらず、商品ページの作成や販売、出荷、顧客への手紙の同封なども、小学生が実施。実際の商いに近い学びへと広がっている。

今回、子どもたちは「サラダ玉ねぎ」の販売によって得た売上を活用し、カードゲームなどを購入。自分たちで育て、魅力を考え、言葉にし、全国の顧客へ届けた商品の売上が、学校生活をより楽しくするものとして子どもたち自身にリターン。販売活動の成果が目に見える形で還元されることで、子どもたちは「働くこと」「売ること」「お金の使い道を考えること」を、より実感を持って学ぶことができた。

また、購入したカードゲーム等は、児童同士の交流や、学年を越えたコミュニケーションのきっかけに。地域の農産物から生まれた売上が、子どもたちの笑顔や学校生活の楽しさにつながったとのことだ。
