「もしかして?」と思ったら何科へ? 診断後の治療ステップと日常生活の工夫
編集部
どのような症状が出たら医療機関を受診すべきでしょうか?
河村先生
手足の震え、動作の遅さ、筋肉のこわばりといった症状が現れている場合や、歩きにくさなどによって日常生活に支障が出てきた場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。また、歩き方の変化や動作の遅さなどが気になった段階で相談することも重要です。早期に診断し、治療を開始することで、症状の進行を遅らせたり、生活の質を保ったりすることにつながります。
編集部
パーキンソン病はどのような治療をおこなうのか教えてください。
河村先生
パーキンソン病の治療では、不足しているドーパミンを補う「レボドパ(L-ドパ)」という薬が基本となります。現在はレボドパ以外にも様々な薬が開発されており、それらを組み合わせながら症状をコントロールしていきます。一方で、パーキンソン病に似た症状が出るパーキンソン症候群では、原因となる別の病気がある場合もあり、その場合は原因となる病気の治療をおこなうことが重要になります。
編集部
パーキンソン病の予防や、進行を抑制するためにできることはありますか?
河村先生
パーキンソン病そのものを完全に予防する方法は、現在のところ確立されていません。ただし、適切な治療を継続することに加えて、運動習慣を保つことや、生活習慣病を予防・管理することは、体の機能を保つうえで重要とされています。特に運動は、歩行やバランス能力の維持、転倒予防にもつながるため、リハビリテーションや日常的な身体活動を継続することが大切です。
編集部まとめ
パーキンソン病は、震えだけでなく、歩き方や動作の変化から気づかれることも多い病気です。特に歩幅が小さくなった、動きが遅くなったなどの変化は重要なサインとなります。加齢による変化と自己判断せず、違和感があれば早めに医療機関へ相談することが大切です。本稿が読者の皆様にとって、早期受診や理解を深めるきっかけとなりましたら幸いです。

