家族の幸せもお金ももう二度と溶かさない
先日、仕事の帰りに佐代子と少しだけお茶をしました。
「美恵子、顔色良くなったね。やっぱり、毒素(夫)を抜くと人間きれいになるんだわ」
「ひどい言い方ね(笑)。でも、本当にそうかも。あのまま一緒にいたら、私まで壊れてた」
『環境を変えない』という私の選択は、正解でした。 カンナは今も同じ保育園に通い、大好きなお友達と遊び、この家で伸び伸びと育っています。リイナも歩き始め、家の中はいつも賑やかです。
夜、子どもたちが寝静まった後の静かなリビングで、私は一杯のコーヒーを飲みます。スマホを見るのは、翌日の仕事のスケジュール確認と、子どもたちの写真整理のためだけ。 画面の中の数字に一喜一憂し、家族を裏切るような真似はもう二度と起こりません。
窓の外には、静かな住宅街の灯りが見えます。 失ったものは大きかったけれど、手に入れたものはそれ以上に価値がある。「心の平穏」という、何物にも代えがたい宝物。
私はこれからも、この家で、この子たちと一緒に、一歩ずつ確かな足取りで歩いていきます。 もう、誰も私たちの幸せを「溶かす」ことはできないのだから。
あとがき:心の平穏という、一番の贅沢
物語の結び、コーヒーを飲む美恵子さんの静かな夜に、読者も救われる思いがします。「必要なところにはお金を使う。それが本当の節約」という言葉には、深い重みがあります。不確かな数字に踊らされるのではなく、目の前の子どもたちの成長を慈しむ。毒素を抜いて手に入れたのは、何物にも代えがたい「安心」という宝物でした。彼女たちの新しい朝に、心からのエールを。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

