盗用が発覚した周子のブログは大炎上。アカウント削除に追い込まれる。幼稚園でも孤立する彼女は、泣きながら「愛美ちゃんみたいになりたかった」と本音をもらす。愛美は同情しつつも、依存をたつために突き放す決断を下し…。
一気に炎上したママ友のSNS
一人の指摘がきっかけとなり、周子ちゃんのブログは瞬く間に「検証」の対象となった。
ネットの特定班の力はおそろしいものだ。
過去の投稿まで遡られ、私のSNSだけでなく、他の人気インフルエンサーからの盗用も次々と発覚。コメント欄は批判の嵐…いわゆる「炎上」状態に陥った。
「自分で考える力はないんですか?」
「ハンドメイドのテレビボードまでマネするとか、ストーカーレベルでこわい」
「子どもがかわいそう。お母さんがパクリママだなんて」
しんらつな言葉がならぶ画面を、私は複雑な思いで見つめていた。
彼女がしたことはゆるせない。でも、ここまで叩かれる姿を見るのは、元友人として胸がいたむのも事実だった。
広まるウワサ
それから数日後、周子ちゃんのブログは更新を停止。アカウントごと削除された。 幼稚園のおくり迎えでも、彼女の姿は見かけなくなった。
「愛美さん、聞いた?周子さんのこと」
他のママ友が、ヒソヒソと話しかけてくる。
「ネットで何かあったみたいね。最近、顔色もわるいし、だれとも目を合わせないのよ」
「そうなんですか」
私はあいまいに答えた。 彼女を追い詰めたのは、私ではない。彼女自身の「自分がない」という虚無感が生み出した結果だ。
でも、もし私がもっとはやく「マネされるのはイヤだ」とはっきり伝えていたら…ここまで大事にはならなかったのではないか。
そんな後悔が頭をよぎった。

