少しずつ取り戻した夫婦の絆
それから、少しずつ距離が近づいていった。
お互いに、少しずつ言葉を選びながら。
でも、前よりもずっと素直に。
そんなある日、私はメッセージを打ちながら、手を止めた。
ずっと迷っていた言葉。
送っていいのか、何度も考えてきた言葉。
でも今なら、言える気がした。
私は深呼吸をしてから、打ち込む。
《恒一。とにかく、まずは家に帰ってきて》
送信ボタンを押したあと、胸がぎゅっと締めつけられる。
既読は、すぐについた。
けれど、返信は来なかった。
そのまま、1日、2日、3日……。
時間だけが過ぎていく。
「やっぱり……ダメだったのかな……」
不安が、じわじわと広がっていく。
言わなければよかったのかもしれない。まだ早かったのかもしれない。
そんな後悔が、頭をよぎる。
そして、四日目の夜。
ようやく、通知が鳴った。
《帰りたい》
たったそれだけの言葉。
でも、それだけで十分だった。
「帰ってきて」も「帰りたい」も、お互いに勇気のいる言葉だったと思います。時間はかかりましたが、ようやく向き合うことができました。
一度は壊れかけてしまった夫婦でも、時間と距離をおくことで、改善に向かうこともあるのですね。お互いに、冷静になり、今までの自分を省みる時間が必要だったようです。改めて、感謝や思いやりの言葉をかけることの大切さに気づかせてくれる作品です。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ももこ
(配信元: ママリ)

