初めてのギャン泣き
少し焦りを感じていた私は、気分を変えようと、今度は別の児童館へ足を運んでみることにしました。
新しい出会いがあれば、今度こそ気の合うママ友ができるかもしれない。
そんな期待を胸にドアを開けましたが、結果は予想もしないものでした。
中に入った瞬間、それまでおとなしかった紬が、見たこともないような声でギャン泣きを始めたのです。
まだ場所見知りや人見知りをするような月齢ではないはずです。普段、地域の支援センターではどれだけ人がいても泣きませんし、保健師さんに抱っこされても平気でニコニコしている子なのに、なぜかその狭い施設では激しく泣きじゃくってしまいました。
あやしても、抱っこをしても、いっこうに泣き止む気配はありません。周りの目が痛く感じられ、私はいたたまれなくなって、結局そのまま逃げるように家に帰ってきました。
「私の焦りが、紬に伝わっちゃったのかな…」
夕方のリビングで、疲れ果てて眠る紬の寝顔を見つめていると、涙がこぼれそうになりました。子どものためにお友達を作ってあげたいのに、自分のためにも話し相手が欲しいのに、空回りばかりで心がポキリと折れかけていました。
焦らずに、私たちのペースで
その夜、帰宅した夫に一連の出来事を話しました。夫は「そっか、それは寂しかったね」と私の気持ちを受け止めてくれた後、優しくこう言いました。
「紬はまだ3ヶ月だし、ママ友作りも焦らなくていいんじゃない? 紬が泣いたのも、その場所の匂いや響きが、たまたま合わなかっただけだよ。まずは美咲と紬がリラックスして過ごせる場所をじっくり探してみた方がいいと思う」
夫の言葉に、肩の力がふっと抜けるのを感じました。
私は「ママ友を作らなきゃ」「周囲に追いつかなきゃ」というプレッシャーで、一番大切な“目の前の我が子との時間”を純粋に楽しむことを忘れていたのかもしれません。相手のママたちも、ただ同じ月齢同士で話が盛り上がっただけで、私を仲間外れにする意図なんてなかったはずです。
今でも、SNSで見かけるママたちの輪を見て、少し胸がチクリとすることはあります。
それでも、私は児童館のイベント情報を調べるのをやめていません。ただし、これからは「友達を作るため」ではなく、「私と紬が楽しい時間を過ごすため」に参加してみようと思っています。
子どもの成長スピードはそれぞれ。親の歩幅もそれぞれです。いつか自然と「お疲れ様です」と言い合える、気の合う誰かに出会える日を信じて。今は、この小さな手を握り締めながら、私たちのペースで一歩ずつ進んでいこうと思います。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: kumasan
(配信元: ママリ)

