膝が痛いときのリハビリテーションってどんなことをするの?
編集部
医療機関では、具体的にどのようなリハビリテーションを行うのですか?
松岡先生
太ももの前の筋肉を中心とした筋力強化や、膝の可動域を保つ運動を段階的に行います。「膝関節症の初期段階」と言っても、状態は一人ひとり違うため、理学療法士がリハビリテーションプログラムを立案します。必要に応じて物理療法なども併用し、痛みをコントロールしながら進めます。歩き方や体重のかけ方の指導も重要な要素です。
編集部
自宅で運動する際の注意点はありますか?
松岡先生
自己流で強度を上げたり、痛みを我慢して続けたりすることは避けてください。「やればやるほどよくなる」わけではありません。指導された内容を守り、無理のない範囲での継続を心がけましょう。運動中に痛みが増強する場合や、運動後に腫れ・熱感が出る場合は受診を検討してください。
編集部
リハビリテーションをするにあたり、どういったことを意識するとよいでしょうか?
松岡先生
リハビリテーションで最も重要なことは「継続すること」です。一度で大きな変化・改善を求めるのではなく、段階的に積み重ねていく姿勢が大切です。生活習慣や体重管理も含め、日常の中で実践しやすい形できるとよいと思います。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
松岡先生
膝の痛みは、変形性膝関節症だけでなく、半月板損傷や鵞足炎(がそくえん)などが隠れていることもあります。医師の診察はもちろん、X線(レントゲン)やエコー、MRIなどを用いて状態を正確に診断し、その状態に応じた治療を受けましょう。近年は治療の選択肢も広がっています。自己判断せず、気になる症状があれば早めに相談することをおすすめします。
編集部まとめ
膝関節症の初期段階では、安静か運動かという単純な二択ではなく、状態に応じた負荷調整が重要であることが分かりました。違和感を放置せず、早めに評価と指導を受けることが、将来の膝機能を守る一歩となります。

